体験談(技能)
今回の先輩
ファム・ラ・チュック・リーさん
- 2007年高校在学中から靴工場勤務(10年間)〈ホーチミン〉
- 2008年ジ・アン高校卒業〈ビンズオン県〉
- 2018年日本語センター入所(4月)〈ホーチミン〉
- 2018年訪日(12月)→講習→イチゴ農園で技能実習開始〈宮崎県〉
〈1989年生まれ、ビンズオン省出身〉
ベトナムに4歳の一人娘を置いて日本のイチゴ農園で働くリーさん。日本滞在中の3年間に日本語をマスターして帰国後に娘に教えたいと、勉強も毎日欠かさない。もっと給料の多い仕事もあったが、農園の社長も受入組合の支社長も親切で、この農園に入れてよかったと思っている。リーさんの体験談を紹介する。
娘に日本語を教えたい
実習先のイチゴ農園
送出機関への支払い
入国後講習で滞在した大阪で観光〈2018年〉
イチゴ農園での仕事
上空から見たひなたいちご園
● 収穫シーズンの仕事――イチゴの味見も
イチゴの収穫は11月~6月。この間の仕事は収穫・選別・箱詰めなどです。この農園はイチゴジャムも販売しているので、ジャムのびんにラベルをはる仕事もあります。また、変わった仕事としては、イチゴの味見があります。計測器でイチゴの糖度を測り、外観と合わせてランク分けして販売しますが、スタッフも味見をします。女性の方が味の違いに敏感だといい、社長が私たち実習生にイチゴの味見をさせます。毎日のように味見の仕事があり、他職種の友だちからうらやましがられています。
● オフシーズンの仕事
収穫しないシーズンには、ハウスの外でイチゴの苗を育てます。私たちは苗の水やりや病気チェックをします。また、ハウス内をほうきで掃除したり設備を入れ替えたりもします。苗は9月~10月にハウス内に移し、収穫を待ちます。
日本人とのふれ合いが多い職場
右から社長、菜々花さん、通訳2人、技能実習生3人〈2019年〉
故郷の娘
日本での生活
イチゴ農園から見る夜明け〈2020年3月〉
私の家計簿(1カ月の平均)
※100円=22,151 VND(2020年10月30日現在)
手取り給料(平均110,000円) | |
手取り給料 |
95,000円~140,000円 ※税金、社会保険料、寮費、水道・光熱費を引いた後の手取り額 ※このうち寮費は15,000円(Wi-Fi込み)、水道・光熱費は平均8,000円 ※収穫シーズンは残業代が多い |
支出(合計平均30,000円) | |
食費 |
25,000円 ※主に自炊 |
雑費・生活用品 |
5,000円 ※衣類は買わない。外食はめったにしない。 |
差額・貯金(平均80,000円) | |
差額 |
80,000円 ※差額は母に送金(2カ月ごとに100,000~120,000円) |
菜々花さんが連れて行ってくれた宮崎県のサンメッセ日南〈2019年〉
日本語の勉強
受入組合はキーポイント
左の男性が西日本技能センターの代表、右端がイチゴ園の社長
私たちに会いに来てくれた「お父さん」〈2020年7月〉
経営者から見た技能実習生の働きぶり
【インタビュー】ひなたいちご園・長友一平社長(34)の話
春は、ビニールハウス内が高温になりますが、暑くなる前に収穫した方がイチゴの鮮度を保てるので、朝4時ごろに収穫を始める日もあります(そのときは終業も早めます)。このような早朝の仕事は、パートさんでは長く務まりません。私と農場長、実習生の計5人が中心的に働くことで安定的な運営ができます。
リーさんたち3人は仕事を覚えるも日本語の上達も速かったですし、まじめに堅実に働いてくれます。花や枝を摘むといった作業も年配のパートさんたちの2倍近く速くできます。若いからというだけではなく、ベトナム人は手先が器用なのでしょう。また、彼女たちがいると職場も明るくなります。技能実習が終わっても特定技能で残ってほしいぐらいです。
今回の先輩
Phạm La Trúc Ly (ファム・ラ・チュック・リー)さん
- 2007年高校在学中から靴工場勤務(10年間)〈ホーチミン〉
- 2008年ジ・アン高校卒業〈ビンズオン〉
- 2018年日本語センター入所(4月)〈ホーチミン〉
- 2018年訪日(12月)→講習→イチゴ農園で技能実習開始〈宮崎〉
〈1989年生まれ、ビンズオン省出身〉
ベトナムに4歳の一人娘を置いて日本のイチゴ農園で働くリーさん。日本滞在中の3年間に日本語をマスターして帰国後に娘に教えたいと、勉強も毎日欠かさない。もっと給料の多い仕事もあったが、農園の社長も受入組合の支社長も親切で、この農園に入れてよかったと思っている。リーさんの体験談を紹介する。
娘に日本語を教えたい
送出機関への支払い
入国後講習で滞在した大阪で観光〈2018年〉
イチゴ農園での仕事
上空から見たひなたいちご園
ひなたいちご園での収穫
日本人とのふれ合いが多い職場
右から社長、菜々花さん、通訳2人、技能実習生3人〈2019年〉
故郷の娘
日本での生活
イチゴ農園から見る夜明け〈2020年3月〉
私の家計簿(1カ月の平均)
※100円=22,151 VND(2020年10月30日現在)
手取り給料(平均110,000円) | |
手取り給料 |
95,000円~140,000円 ※税金、社会保険料、寮費、水道・光熱費を引いた後の手取り額 ※このうち寮費は15,000円(Wi-Fi込み)、水道・光熱費は平均8,000円 ※収穫シーズンは残業代が多い |
支出(合計平均30,000円) | |
食費 |
25,000円 ※主に自炊 |
雑費・生活用品 |
5,000円 ※衣類は買わない。外食はめったにしない。 |
差額・貯金(平均80,000円) | |
差額 |
80,000円 ※差額は母に送金(2カ月ごとに100,000~120,000円) |
菜々花さんが連れて行ってくれた宮崎県のサンメッセ日南〈2019年〉
日本語の勉強
受入組合はキーポイント
左の男性が西日本技能センターの代表、右端がイチゴ園の社長
私たちに会いに来てくれた「お父さん」〈2020年7月〉