旅行・グルメ

栄養価が高い日本食材_part 4

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2021年03月18日

日本で手に入る美味しくて健康的な食材を紹介するこのシリーズ。今回も、日本に滞在するベトナム人に向けて日本の伝統的な食材4品をご紹介します。

1. 味噌

味噌は日本のスープの名前だと思われがちですが、実は味噌は大豆が原料の発酵食品です。大豆と麹、塩から作られた日本料理に欠かせない調味料です。

味噌

タンパク質やビタミンB、E、Kのほかナトリウムやカルシウムなど人の生命維持に不可欠なアミノ酸の含有量が非常に高いため、体の発達に十分な栄養素を摂取するのに役立ちます。

今では、スーパーなどでインスタントの商品が売られているので、お湯を注ぐだけでおいしくて栄養たっぷりの味噌汁が食べられます。

豆腐とわかめの味噌汁

2.小豆

小豆を使った料理は、日本人にとても馴染み深いようです。日本人は小豆の味が大好きで、メインディッシュからデザートまで幅広い料理に使われています。あんまん、小豆餅、南部の一部の地域では飲み物(ホットミルク、コーヒーなど)の風味を高めるために小豆を加えています。

小豆

小豆はその美味しさに加えて栄養価が高いのです。多く含まれるタンパク質などの成分は糖代謝酵素のα-グルコシダーゼを抑制し、糖尿病を予防するのに役立ちます。また、小豆には筋肉の強化に寄与するミネラルが多く含まれているため、筋力アップを目指す人に最適です。

ぜんざい

ベトナム人にとっては、小豆は夏の食事に最適なベトナムチェーに使われています。

3. 大根

大根は日本の料理に欠かせない食品として知られています。甘みがあるうえ栄養素が多く、伝統医学では優れた薬とも言われています。

大根

天然食品素材のベタインが含まれ、脂肪代謝や肝機能の正常化の効果で倦怠感を防ぐのに良い影響を与えます。 ビタミンA、Cも含まれるほか、でんぷんの消化酵素であるジアスターゼが多く含まれています。焼き魚の焦げた部分に含まれる発がん性物質を解消する解毒作用があるため、付け合わせに大根おろしを添えるのは理にかなった食べ方なのです。

さんまの塩焼きには大根おろしが合う

大根はベトナム料理でもおなじみの食材です。 大根と豚骨のスープ、大根の漬け物は調理しやすいだけでなく、栄養価も高いです。

大根と豚肉のベトナム風スープ

4.干し柿

日本に住んでいる人だけでなく、ベトナムに住んでいる人も干し柿を知っているでしょう。干し柿は、独特の食感と甘さが日本人に人気の食べ物です。

冬の干し柿作り。皮をむいて天日干しにする

柿を干すことでビタミンCは減りますが、ビタミンAの含有量が通常の柿より大幅に増えるため、血行が良くなり免疫力を上げ、胃腸や皮膚、粘膜を健全な状態に保ってくれます。また、βカロテンは抗酸化作用があり、生活習慣病やアンチエイジングに役立ちます。

干し柿

このほか干し柿に多く含まれるカリウムは、高血圧の予防になるうえ、むくみ対策に役立ちます。顔や足がむくんだ時に干し柿を食べるとすっきりすると言われています。