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金券ショップを楽しむ-大阪編

00:ウインドウ
2021年04月23日

大型連休に例えば「大阪から博多(九州)に新幹線で行こう」と思っているあなた、正規の新幹線代15,600円(片道)を5,000円以上節約できるチケットがあることをご存じですか? 電車の切符や飲食店の食事券、遊園地の入園券などを安く買える「金券ショップ」について紹介します。

金券ショップとは

 

金券ショップは電車の切符や遊園地などアミューズメント施設の入園券、飲食店の食事券、美術展のチケット、切手といった「金券」(金銭的価値のあるチケット)を定価より安く売る店です。金券を売りたい一般の人から金券ショップが現金で買い取り、店頭で来客に転売しています。大都市を中心に日本各地にあり、昔から根強い人気があります。今回は金券ショップの楽しみ方をお伝えします。東京の金券ショップ街も別途紹介しますが、今回は大阪編です。

大阪最大の金券ショップストリート

A:阪神百貨店、B1~B2:大阪駅前第1ビル~第4ビル

大阪駅近くの地下街に金券ショップが20店以上集まり、「掘り出し物」を探して歩くファンでいつもにぎわっています。JR大阪駅から南に約100㍍進むと、大阪駅前第1ビル(写真のB1)、第2ビル(B2)、第3ビル(B3)、第4ビル(B4)が並び、地下でつながっています。第1~第4のどのビルの地下にも金券ショップがあり、特に多いのは第2、第3ビルの地下です。

大阪駅・梅田駅周辺の地下街は全国最大規模で、非常に複雑です。行き方が分からなければ、通行人に「駅前ビルの地下はどこですか?」と聞いてください。大阪はフレンドリーな人が多いことで知られる街なので、気軽に道をたずねてください。

それでは、具体的にどのような金券がいくらで売られているのでしょうか? 筆者が十数店をウインドウショッピングしましたので、写真で一緒に見ていきましょう。

吉野家300円→260円

 

金券ショップの人気商品の一つはグルメチケット、チェーン展開する「くら寿司」「グルメ杵屋」「吉野家」といった人気店やファミリーレストランは株主などに店で使える食事券を配布しており、それらが金券ショップに持ち込まれて販売されています。

写真右上をご覧ください。牛丼の「吉野家」の300円の食事券が260円で売られていました。何枚でも買えます。例えば、吉野家で700円の食事をしたときにこれを2枚出せば600円としてカウントされ、残り100円を現金で支払えばOKです。チケット1枚につき40円割引なので、2枚使った場合、あなたは80円得したことになります。

☆金券の価格は店によって違います。また、価格は日々変わります。

その他のグルメチケット

 

この日、吉野家以外に気になったグルメチケットを下記の表にまとめてみました。定価と比べて割引率が高いのは「グルメ杵屋」(500円→400円)、「すかいらーく」(3,000円→2,550円)などでした。すかいらーくのチケットは「ガスト」や「バーミヤン」でも使えます。下記の表のチケット以外に「くら寿司」「大戸家」「大阪王将」「ジョイフル」「ロイヤルホスト」などもありました。

◇この日売られていたグルメチケットの例

ジェフグルメ
定価 最安価格
¥500 ¥470
全国共通お食事券。約35,000店で使えます。
ゼンショー
定価 最安価格
¥500 ¥460
すき家、なか卯、COCO’S、ビッグボーイ、ジョリーパスタなどで使えます。
グルメ杵屋
定価 最安価格
¥500 ¥400
杵屋、めん坊、そじ坊など
丸亀製麺
定価 最安価格
¥200 ¥175
うどんのチェーン店

新幹線チケット

 

金券ショップで昔から人気があるのが新幹線のチケット。最近は新幹線の「EX会員」になれば、かなり割安の早期割引もありますが、支払いはクレジットカード限定。カードを使わない多くの留学生や技能実習生には金券ショップの割引きっぷが味方になります。

このエリアでは新大阪駅を起点とした新幹線指定席券・自由席券が売られています。グルメチケットと同様、店によって価格差があります。筆者が十数店を調べたところ、「大阪-東京(指定席)」は店によって最大200円の違い、「大阪-名古屋(指定席)」は220円の違いがありました。驚いたのは「大阪-博多(指定席)」の価格のばらつきでした。定価15,600円に対して販売価格は10,500円~13,610円と、大きな開きがありました。購入前に価格を比べながらウインドウショッピングを楽しんでください。

 

新幹線:新大阪-東京(指定席)
定価 最安価格
¥14,720 ¥13,400
新幹線:新大阪-名古屋(指定席)
定価 最安価格
¥6,680 ¥5,550
新幹線:新大阪-博多(指定席)
定価 最安価格
¥15,600 ¥10,500

近郊のきっぷ

近郊の鉄道きっぷも安く買えます。これも店によって価格にばらつきがあるので、自分で歩いて比べてみてください。

JR:大阪-京都
定価 最安価格
¥570 ¥460
JR:大阪-三ノ宮(神戸市)
定価 最安価格
¥410 ¥350
JR:大阪-姫路
定価 最安価格
¥1,520 ¥1,280

 

電車のきっぷを販売する自動販売機も少しあり、夜中でも購入できます。

遊園地、水族館、図書カード

 

アミューズメント施設では、神戸の動物園や水族館、遠方の「長崎ハウステンボス」の入園割引券、温泉施設の入場券などが売られていました。また、書籍や文具を買える「図書カード」(2,000円→1,920円)やコンビニで何でも買える「クオカード」(1,000円→970円)、郵便切手、レターパックなどもあります。

 

まとめ

 

今回は、グルメや電車、アミューズメント施設のチケット、図書カード、クオカードなど、金券ショップで売られている金券の種類と価格の例を紹介しました。遠くに旅行するときの大きな味方になるほか、よく使う飲食店の食事券も役に立ちますね。大阪駅・梅田駅の周辺に行く機会のない皆さんも、近所で金券ショップを見かけたときは、この記事を参考に「掘り出し物」を探してみてくださいね。