日本では、未成年者だけでホテルに宿泊することや子どもが夜間にカラオケ店に行く際にさまざまな制限があります。一緒に見ていきましょう。〈Thạch Long〉
日本に留学して数カ月。親しい友だちができると「アルバイトでお金をためて温泉に行き、旅館に1泊しよう」なんていうことになりますよね。しかし、そのときの自分の年齢によっては旅館に宿泊できないことがあります。
日本の多くのホテルや旅館の宿泊約款には「未成年者だけで宿泊する場合は親権者などの同意が必要」と書いてあります。満18歳か高校卒業を一つの基準としているホテルが多いですが、一部では「20歳未満は保護者の同意書が必要」としています。19歳以下の人は予約するときに電話やメールで宿泊施設に直接確認するようにしましょう。
留学生の場合は身寄りがなく一人暮らしをしている人も多いでしょうから、その場合はホテルに電話して相談しましょう。同意書の役割は、本人の身元を保証し何かあったときに責任を取ってくれる大人がいるかどうかを示すことです。
あなたが幼少のころ、父親にたばこを買ってくるようお使いを頼まれたことがありましたよね? 私も何度もお使いに行きました。たばこだけでなくビールを数本買ったこともありました。そのお陰で父は自宅で友だちにビールやたばこをご馳走して楽しませることができました。このお使いの“おいしい”点は、父がおつりを私にお駄賃としてくれたことでした。
しかし、日本でこの行為をすると、問題になってしまいます。日本では20歳に満たない人への酒類やたばこの販売に関して厳しい規制があります。多くのスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの小売店は、購入する人の年齢を確認します。そして、年齢が疑わしい場合は身分証明書を要求することができます。
これは、小売店が未成年者にお酒を販売したことが判明した場合、法律によって50万円(約100,000,000 VND)以下の罰金が科されたり、酒類販売の免許が取り消しになったりする可能性があるからです。タバコ販売の場合には、年齢確認を怠っただけでも50万円以下の罰金が科される可能性があります。
こんなことがありました。家族でスーパーに行き支払いを済ませた後に、鶏肉のマリネに使用するみりんを買い忘れたことに気付いたのです。そこで、13歳の娘にお金を渡してみりんを買わせたところ、レジで販売を拒否されてしまいました。みりんは料理に使う調味料なので子どもでも買えると思ったのですが、酒類に分類されるため買うことはできませんでした。
ただ、「料理酒」と明記されているお酒は食塩や砂糖などを多く含み、お酒のように飲むことができませんので、調味料として扱われ、子どもでも買うことができます。
日本で運転免許を取得できる年齢は、50cc未満の原動機付自転車(原付)については16歳から、自動車は18歳からです。原付免許は運転免許試験場でいきなり試験を受けるだけで取得できますが、自動車の運転免許は自動車教習所(自動車学校)に通うのが一般的で、未成年者の場合は教習所の入校に「親権者の承諾書」が必要です。
一般的に自動車教習所にかかる費用の相場は24~30万円です。短期間で取得できる合宿免許や料金の安い教習所で時期やプランをうまく使えば20万円未満に抑えられることもあります。
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日本人が結婚できる年齢は男性が18歳から、女性が16歳からで、未成年者(20歳未満)の結婚には親権者の同意が必要です。しかし、日本の民法が改正され、2022年4月からは女性の婚姻年齢も18歳以上に引き上げられ、男女の条件が統一されます。同時に、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられますので、18~19歳の人も親の同意なしで結婚できるようになります。
ちなみに、労働時間も年齢に応じて異なります。 日本の労働基準法では、18歳未満は午後10時から翌朝午前5時までは働くことはできません。したがって、アイドルなどの若いタレントも午後10時以降のステージ出演は許可されていません。日本で年末恒例の音楽番組「NHK紅白歌合戦」では、法律違反とならないよう、未成年の歌手が歌う場合は午後10時までに出演させています。
これも日本で驚いた経験のひとつです。
ベトナムのカラオケ店では、すべての年齢の客が何時でも利用できます。しかし、日本では、地方行政によって若干異なりますが、年齢に応じて利用時間の制限があります。
16歳未満の人がカラオケ店を利用できるのは午後6時までです。18歳未満の人は午後10時までという店が多いですが、まれに午後11時までの店もあります。これらは、保護者が同伴していても同じです。日本では、子ども連れの家族が夜遅くまでカラオケ店を利用することはできないのです。
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