留学・就活
留学生のさまざまな交流
先輩留学生たちは日本でどのようにして日本人と交流したり、ベトナム人仲間を増やしたりしているのでしょうか?ボランティア日本語教室や国際交流グループ、“VYSA”や“ベトアジ”といったベトナム人団体、大学のサークル、アルバイト先の職場などでさまざまな国籍の仲間と交流を深めた先輩留学生たちの経験を紹介します。
ボランティア日本語教室
大阪府の会社で働いているズンさんは週末の「にほんごサロン」に参加しています。ズンさんは日本の大学院に留学しましたが、授業は英語でした。日本語で交流できる場を探していましたが、在学中は新型コロナの影響でよい集まりが見つかりませんでした。
就職後、再び交流の場を探したところ、大阪国際交流センターが運営する「外国人ふれあいサロン」と「日曜にほんごサロン」が見つかりました。「外国人ふれあいサロン」は土曜日開催で、1回の参加費は200円。「日曜にほんごサロン」は日曜開催で、参加費無料です。どちらも事前予約が必要です。
これらのサロンでの対話は「1対1」です。日本語指導の経験をもつボランティアの日本人1人と外国人1人がペアになっておしゃべりをします。話題は自由で、ズンさんは「日常生活」や「仕事」を話題に選んでいます。相手の日本人が毎回変わるので、たくさんの人と話せます!
ズンさんは日本語の勉強というより「おしゃべり」だと思って気楽に参加しています。また、他のベトナム人たちも参加しているので、友だちになれるそうです。
このような教室の探し方については、下記の記事が参考になります。
国際交流グループ
来日後、ベトナム人や日本人以外の友だちが増えた留学生もたくさんいます。多国籍の仲間が集まると、共通言語は日本語で、お互いの文化を学びながら日本語も上達します。
仙台の専門学校で留学後、日本の自動車整備会社に就職したタムさんは、日本人やインドネシア人、フィリピン人、カナダ人らが集まる国際交流グループで毎週のように仲間と過ごしました。このグループでボランティア活動もできたほか、日本語もとても上手になりました。
ベトナム人団体
日本の大学を卒業して日本の商社に就職したジェップさんは学生時代にたくさんの仲間と交流しました。その中には「ベトアジ」や「VYSA(在日ベトナム学生青年協会)」といったベトナム人団体での交流もありました。
「ベトアジ」は各地に支部があり、ベトナム人が日本人などと一緒にベトナム料理を作ります。VYSAも全国各地に支部があり、地元のベトナム人を集めて季節ごとのパーティーや観光などの交流イベントを行っています。
ストリートダンスサークル
日本の大学に入れたら、部活やサークルを体験したほうがよいとよく言われます。
・日本人の友だちを増やせる
・日本語の会話力を伸ばせる
・サークル仲間とのイベントで日本文化も体験できる
といった利点があるからです。
それでは、実際に大学でサークルや部活に参加した先輩留学生3人の体験を紹介します。まず、ストリートダンスのサークルに参加している大阪大学3年生のアインさんからです。
ストリートダンスサークル
活動内容 |
・ダンスの練習:様々なジャンルのダンスの基礎練習、学祭での発表に向けた練習。 ・仲間との交流:新入生歓迎や年末などの飲み会、合宿など。 |
活動の時間 |
・約3時間×週2回 |
交流 |
・たくさんの仲間と出会えて一緒に踊れる。 ・日本人のメンバーが多いので、日本人の友だちがたくさんできた。日本語を話す機会も増えた。 ・他大学のダンスサークルとも交流するので、学外の友だちもできる。 |
交流以外の利点 |
・初心者だったが、先輩がダンスをやさしく教えてくれるので、好きなダンスを楽しく覚えられた。 |
アインさん:
留学生が2人しかいないので、心細く感じることもありますが、その分、日本人の先輩や仲間とずっと交流できるので、日本語や日本人の感性を身に付けるにはもってこいの環境です。
空手サークル
ニャットさんは岡山県の環太平洋大学に通っていたとき、空手サークルに参加していました。
空手サークル
活動内容 |
・空手の練習:空手の型や組手(くみて)の練習 ・仲間と交流:サークル仲間と日ごろの交遊、飲み会、旅行 |
活動の時間 |
・約2.5時間×週1回 ・3年生以上はメンバーと練習する前に指導者と約2時間練習 |
交流 |
・みんなが仲の良いサークルで、家族のようなグループだった。 ・練習の前後に仲間と話をしたり食事をしたりした。 ・仲間と一緒にベトナム旅行もした。 |
ニャットさん:
10人あまりのサークルでしたが、ベトナム人留学生の多い大学なので、サークルでもベトナム人の方が多数でした。家族のような雰囲気のサークルで、日本人ともベトナム人とも仲良く交流できました。
国際交流サークル
環太平洋大学に通っているリーさんは、国際交流イベントを企画・開催するサークルに参加していました。
活動内容 |
・書籍や映画の紹介をする会 ・中国語や英語などでトークを楽しむ「外国語カフェ」 ・その他のイベント:顧問の先生やメンバーと相談してイベントを準備・開催 |
活動の時間 |
・月に1、2回、イベントに参加 ・運営スタッフにもときどき応募 |
交流 |
・新しい友だちができた。 ・有利な情報を入手:日本人の先輩が勉強や就職活動について相談に乗ってくれたので、本当に役に立つ情報が得られた。 |
交流以外の利点 |
・イベント参加者の笑顔を見て、運営スタッフとしてやりがいを感じた。 ・イベントのポスターの作成を担当したため、パソコンのスキルが身についた。その結果、IT関係の仕事に興味を持ち、日本のIT企業から就職内定をもらった。 |
リーさん:
「書籍や映画を紹介する会」は何人かが好きなものを紹介し、その後、感想や意見を交換するイベントでした。オンライン開催なので、コロナで来日できていない留学生にも参加してもらえました。日本語でコミュニケーションを取る良い機会になったと思います。
「外国語カフェ」もZOOMで開催し、主に日本語、英語、中国語のルームがありました。途中から自分の好きな言語のルームに移るシステムです。各ルームでは、自己紹介をしたり趣味について話し合ったりしました。大学の先生や学生が一緒に参加し、言葉をサポートしてくれました。
アルバイト先のスタッフと交流
アルバイト先が交流の場になるケースもたくさんあります。例えば、地方の弁当工場やお店などで働いた留学生が、一緒に働く年配の日本人たちから親切にしてもらったという体験をよく聞きます。
大阪府内のしゃぶしゃぶ店で働く大学1年生のタインさんは、日本人の店長や先輩が親切で、仕事をやさしく教えてくれます。勤務日は、閉店後も店に残って店長や同僚と1時間近く話すことが多いそうです。また、定休日に職場のみんなで飲み会に行くこともあります。
アルバイト先での交流は職場によってまちまちですが、このような家族的な職場で働けると、とてもラッキーですね!
ほかの先輩たちのアルバイト先での交流については、下記の記事をお読みください。
まとめ
せっかく留学するなら、学校以外にも交流の場を見つけ、充実した留学生活を送りたいですね。この記事では、先輩留学生たちの経験を通じて次のような交流の機会を紹介しました。
・VYSA(在日ベトナム学生青年協会)
・ベトアジ
・ボランティア日本語教室
・国際交流グループ
・大学のサークル(ダンス、空手、国際交流)
・アルバイト
サークルやグループによって活動内容や雰囲気は変わります。自分に合ったグループが見つかるまで、いくつかのグループに参加してみてもいいですね!
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外国人も簡単に契約できる日本の格安SIM
ベトナムでは、携帯電話ショップに行けば、20分もかからずにSIMを購入でき、電話番号を取得できます。しかし、日本では、携帯電話会社(キャリア)と契約して料金を毎月払わなければSIMを使えません。しかも、安いプランが少ない上、支払いを日本のクレジットカードに限定するキャリアが多く、適したキャリアがなかなか見つかりません。私は今回、日本で初めて格安SIMと契約しました。キャリアごと支払い方法や料金比較、私が見つけたキャリアの特徴などを紹介します。〈Vân Hoàng〉 携帯電話番号が必要な理由 私は2020年10月に3回目の留学で日本に来ました! 来日当初、生活がスムーズになるように次のことをしなければなりませんでした。 ①市役所での手続き ②銀行口座の開設 ③携帯電話の契約 市役所での手続き(転入届けなど)や銀行口座開設は問題なく済みました。次に生活に欠かせないものといえば携帯電話番号でしょう。SNS電話で済むケースも多くありますが、はやり緊急の場合や公的手続きには携帯電話の番号が必要です。 私の場合、次のような場面で携帯の番号が必要でした。 私の留学は国費留学で、日本の文部科学省の奨学金を受給する手続きをオンラインで行った際、携帯電話番号を入力する必要がありました。 留学先の大学に学生の情報を管理するシステムがあり、そのシステムに登録する際も携帯電話番号を入力しなければなりませんでした。 今回は1年の留学後、日本で就職しましたが、就職活動で履歴書などに携帯電話番号を書かなければなりませんでしfた。 オンラインショップで商品を購入する際、携帯電話番号が必要な場合がありました。 SB最安プランは5,000円/月! 私は1回目(2007年~)と2回目(2010年~)の留学ではソフトバンク(SB)を利用しました。1回目にSBにした理由は、当時SB同士だと通話無料になるキャンペーンがあり、周りの留学生がみんなSBだったからです。そのときは携帯電話機(端末)も購入し、端末の分割費用を含めて毎月3,000円~4,000円(約816,000 VND)ぐらいの料金でした。2回目は端末を購入せず、データ通信なしで通話料金だけの一番安いプランにしました。 ※100円=16,690 VND(2023年7月24日現在) そこで、今回もSBショップに行って相談しましたが、一番安いプランとして、なんと約5000円/月のプランを紹介されました。かなり衝撃でした! 通話だけでなくデータ通信もセットになっているので、以前より高いのです。 私は来日前、ベトナムでViettel社のSIMを使用し、1カ月たった90,000 VND(約440円)でデータ通信が使い放題でした。日本ではそんなに使わないのに、なぜ1カ月5,000円も払わないといけないのか、不思議で仕方がありませんでした。 「私は大学の寮に住んでおり、部屋にWi-Fiがつながっているので、もっと安いプランはないか」と店員さんに聞いてみましたが、「うちではこれ以上安いサービスはありません」ときっぱり断られました。こうして私はSBとの契約をあきらめました。 多くの格安SIMの支払い方法 日本ではSBのほかdocomoやAuという大手キャリアもありますが、SBと大差なかろうと考え、大手以外のキャリアを探すことにしました。私は日本に10年間住んでいるベトナム人の友人や日本留学を終えたばかりの後輩にメッセージを送って情報を集めました。 LINEモバイル 後輩が日本で使っていたのは「LINEモバイル」でした。しかし、彼女によると、LINEモバイルと契約するには、 ①日本の携帯電話番号で日本のLINEアカウントを作成 ②日本のLINEアカウントでLINE Payに登録 ③LINE Payでの支払いを前提にLINEモバイルと契約 という手順が必要でした。彼女は知人のLINE Payアカウントを使わせてもらうことでLINEモバイルに加入したそうです。私にも頼める人はいますが、もっと親切なキャリアはないのか探してみたいと思いました。 ※その後、LINEモバイルは2021年3月で新規申し込みを終えました。 クレジット払い限定 日本には格安SIMがたくさんありますが、その多くは日本のクレジットカードでしか支払いができません。 私の後輩は以前、東京の家電量販店内の窓口で「ベトナムのクレジットカードでも大丈夫」と言われて「Bic SIM」という格安SIMに申し込みました。しかし、後日、「あなたのクレジットカードでは支払いができません」と連絡があり、解約せざるをえなかったそうです。しかも、後輩の責任ではないのに、契約期間中の途中解約という扱いになり、2,000円の違約金まで取られたそうです。 私は後輩と相談して口座振替ができそうな格安SIMとして「UQモバイル」を見つけ、オンラインで申し込みました。しかし、間もなく「審査の結果、口座振替や自動振込での契約を受けることはできない」という趣旨のメールがUQモバイルから送られてきました。 UQモバイルの審査結果通知のメール。「口座振替での契約を承認できません。クレジットカード払いを検討してください」という趣旨が書かれている。 ほかに「楽天モバイル」も格安SIMの中では大手で、クレジットカード以外に口座振替もありますが、やはり審査が必要です。 口座振替OKの格安SIM LINEモバイル、UQモバイル、楽天モバイルもだめだと分かり、困っていると、友人が今までに聞いたことがないキャリアを見つけて教えてくれました。「GTNモバイル」というそのキャリアのサイトを見ると、ベトナム語を含む多言語に対応していました。 ◆GTNの音声通話付きプラン(月額・消費税込み) データ容量 料金(税込) 3G 1,200円 10G 2,200円 30G 4,200円 50G 6,200円 ※SIMカードと同時に外国人専用クレジットカードも申し込める。そのカードで料金を支払うと、毎月220円引き。※外国からでも申し込める(日本の空港でもSIM受け取り可能)。※通話は別途30秒につき22円(税込) そして、この格安SIMは「安いプラン」と「支払いはコンビニか口座振替」という私のニーズをばっちり満たしていました。初耳のキャリアではありましたが、友人の知人がこの会社で働いていることもあり、信用してオンラインで申し込みました。 すると、2日後にSIMと契約書が自宅に届き、SIMを携帯電話機に入れると、通話可能な状態になりました。感動!! 格安SIMがこんなに簡単に手に入れられるなんて信じられませんでした。これでSIMの問題が解決できました! [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] GTNモバイルのHP(多言語) また、最近になって友人に教えてもらいましたが、SIM VÀNGという格安SIMもあります。これは日本でベトナム人、ミャンマー人、インドネシア人をメイン対象に提供している格安SIMで、GTNモバイルと同じように外国人もコンビニ払いや口座振替ができます。 ◆SIM VANGのプラン(月額・消費税別) データ容量 データ専用SIM 通話SIM 1GB 600円 1,480円 3GB 1,080円 2,180円 5GB 1,380円 2,620円 10GB 2,800円 4,180円 25GB 3,180円 4,980円 30GB 3,380円 5,180円 ※データ専用SIMにSMSをセット:月額150円※通話SIMでの通話は別途30秒につき20円※通話SIMかけ放題プランもあり(1回5分まで何度でも通話無料:月額680円、10分まで:月額850円、15分まで:月額1,150円) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] SIM VÀNGのHP(ベトナム語) [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] KOKORO:携帯電話会社(SIM)の上手な選び方 まとめ それでは、日本の携帯電話料金と支払い方法についてまとめます。 大手キャリアは料金が高い。 格安SIMの多くはクレジットカード払いしかできない。 GTNモバイルやSIM VANGといった外国人をターゲットにした格安SIMなら外国人も口座振替やコンビニ払いがOK。 皆様の参考になれば幸いです。
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ベトナム人コミュニティ:在日ベトナム学生青年協会(VYSA)
VYSA(Vietnamese Youth and Student Association in Japan=在日ベトナム学生青年協会)は、在日ベトナム人の学生・青年を代表する非営利団体の中で在日本ベトナム大使館から公認されている唯一の組織で、2001年10月11日に設立されました。VYSAは在日ベトナム人の若者たちの重要な交流基板として機能しています。 <このページの内容> 1.活動方針と各地の支部 2.多彩な活動 1.活動方針と各地の支部 全国各地に支部 ➢ VYSA北海道 ➢ VYSA仙台 ➢ VYSA福島 ➢ VYSA新潟 ➢ VISA(本部)=首都圏と周辺 ➢ VYSA東海=中心は名古屋市 ➢ VYSA京都 ➢ VYSA大阪 活動目標 支部ごとに特色がありますが、下記の共通目標のもとで活動をしています。 レクリエーションなどを通じた在日ベトナム人同士の交流 学習・仕事・生活のサポート ベトナムの民族文化を守り、日越の文化交流の架け橋となる 2.多彩な活動 VYSAの様々な活動を紹介します。 テト(旧正月)のイベント テトには支部ごとに催しを企画します。ミスアオザイ・コンテストやべトナムの獅子舞、伝統舞踊、伝統音楽など内容はさまざまです。また、これらのイベントでは、ベトナムの伝統的な正月料理も振る舞われます。多くの支部では日本人の参加も歓迎しています。 季節ごとの交流行事 日本には四季折々の自然を楽しむ習慣があります。VYSAの支部も花見やバーベキューなどの季節イベントを行っています。日本人が参加できるイベントもあります。 スポーツ大会 各地の支部が在日ベトナム人のスポーツ大会を開催しています。もともと各地のベトナム人が週末に集まってサッカーやバレーボールなどの練習や試合をしていますが、VYSAは大会を主催してチーム同士の交流を促進しています。 日越文化交流イベント VYSA関東やVYSA大阪などはスピーチコンテストやミスコンも開催しています。「日越スピーチコンテスト」はベトナム人の日本語スピーチや日本人のベトナム語スピーチの発表会です。「MISS VISAコンテスト」や「VYSA大使コンテスト」は若い女性が知性や美しさを競います。コンテストは日本とベトナムのメディアに取り上げられています。 ジョブ・フェア(就職サポート) VYSAが毎年開催するジョブ・フェアには、ベトナム人を採用したい日本企業の参加が年々増えています。全国のベトナム人大学生や専門学校生が参加し、実際に就職に結びつくケースも多数出ています。 VYSAジョブ・フェアの様子 日越科学技術交流会議(VJSE) 日越科学技術交流会議(VJSE)は医学、化学、物理、経済、社会学など各分野の研究発表会です。VYSAが毎年開催し、日本、アジア各国、オーストラリアの研究者や大学院生が参加しています。
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ベトナム人コミュニティ:BETOAJI(ベトアジ)
BETOAJIという名称は「ベトナムの味」を略したものからきています。BETOAJIは2012年に発足し、さらなる発展を目指して2020年7月に一般社団法人になりました。 <このページの内容> 1.活動目的 2.チャリティー料理教室など 1.活動目的 各地の支部と連絡先 2020年8月現在、BETOAJIには、仙台、新潟、長岡、東京、名古屋、神戸-大阪、広島の計7つの支部があります。 公式サイト https://betoaji.org/ 公式フェイスブック https://www.facebook.com/betoaji YouTube https://www.youtube.com/channel/UC-Hmk-5jI724NgWjX0insjg 活動目的 ベトナムの料理や文化を世界の人たちに紹介する ベトナムの貧しい子どもたちを支援する 在日ベトナム人の若者たちを含む参加者間の交流の場を作る 2.チャリティー料理教室など BATOAJIの活動内容を紹介します チャリティー料理教室 各支部が毎月、ベトナム料理教室を開催しています。各支部のボランティア・スタッフが料理の先生役や会場予約、レシピの作成・翻訳、材料買い出し、調理アシスタント兼通訳などの役割を分担しています。 料理教室の参加者の年齢・職業は多様です。また、日本人だけでなくさまざまな国籍の留学生や若いベトナム人も参加しています。各回の参加者は20~30人ですが、テト(正月)やクリスマスなどのイベントには50~60人の申し込みがあります。 料理教室の参加費は1人1,000~1,500円。経費を引いた残額はBETOAJI本部(東京)に集約後、ベトナムの山岳地域の貧困で学校に行けない子どもたちを支援するための基金に充てられます。BETOAJIのスタッフは文化交流と子どもたちの支援のために無償で活動しています。 チャリティー販売 料理教室では、ベトナムの土産物や伝統的な菓子も販売しています。これらの収益も子どもたちを支援する基金に充てられます。日本語の子ども向け絵本や教育絵本などをベトナム語に翻訳して販売する取り組みも行っています。 ベトナムの貧しい子どもたちに奨学金 BETOAJIは貧しくても学校に行って勉強したいという子どもたちの願いをかなえるため、ベトナム・ダクラック省エアスップ県とトゥアティエン・フエ省で「BETOAJI奨学金」を提供してきました(現在はエアスップ県のみで運営)。奨学金を受け取る子どもたち(奨学生)が大学を卒業するまで支援を続ける取り組みです。 2019年11月までの奨学生は通算40名(うち33名は中学・高校生、6名は大学生、1人は大学卒業)。中には、医科大学を卒業後、エアスップ県に戻って医療に従事している奨学生もいます。 日越文化交流 各支部は料理教室以外のイベントも開催しています。テトや中秋の名月、クリスマスなどの季節イベント、ベトナム料理文化フェスティバル、企業との交流会などです。これらのイベントでは、ベトナム料理の紹介に加え、ベトナムの歌や踊りを披露することもあります。その様子は各支部の地元メディアでも紹介されてきました。BETOAJIはこうした活動を通じて、ベトナム文化・料理の普及や参加者間の交流促進に貢献しています。 You Tubeチャンネル 2020年にYouTubeチャンネルBetoaji Mediaを立ち上げました。ベトナム料理の作り方を教える内容です。料理の手順以外に、日本でも買えるベトナム料理用の食材や調味料も紹介しており、日本語とベトナム語の字幕も入っています。
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★基本情報=留学生の就活スケジュール
留学生の就活スケジュール 1.就職活動の全体スケジュール 2.自己分析(己を知る) 3.仕事と企業の研究(相手を知る) 4.インターンシップ 5.履歴書とエントリーシート 6.エントリーシートの書き方 7.エントリー・試験・面接・内定 留学生の就活スケジュール 「エントリー」「合同説明会」「会社説明会」「エントリーシート」「履歴書」「筆記試験」「面接」「内々定」。留学生の就職活動の進め方の全体像と、エントリーシートや面接の成否を分ける「自己PR」や「志望動機」を書くための準備について解説します。活動が遅れがちな留学生が多いので、全体の流れを理解し、早めの準備を心がけましょう。 1.就職活動の全体スケジュール 大学3年からスタート 大学3年・M1 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 インターンシップ説明会 夏のインターンシップ 秋のインターンシップ 合同説明会が多い(3月には大きな会社の単独説明会もある) 自己分析(価値観・興味・長所) 仕事(業界・職種・企業)の研究=検索、先輩訪問、企業訪問、インターンシップ 2022年卒業予定者の就活スケジュール 大学生の場合、日本での就職活動(就活)は3年生の最初から始まると考えてください。就職活動で一番大事なのは、自分にとってやりがいのある仕事を探すことです。自分の経験や知識、価値観をどのような分野で生かせばよいか、そのためにはどの企業のどの職種を目指すのがよいか、それを考え、研究する時期が大学3年生です。 また、3年のうちからインターンシップに積極的に参加しましょう。インターンについては、後で詳しく説明しますが、さまざまな職場や仕事を経験することで仕事選びのノウハウも高まり、自分の長所や課題に関する分析も深まります。そして、学年末に近付くと、いよいよ合同説明会などの会社説明会が始まります。就活の本格スタートです。 大学4年:エントリーシート提出→試験→面接 大学4年・M2 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 筆記試験・面接 内々定 内 定 式 ビ ザ 変 更 春のインターンシップ 4年生になっても会社説明会は続きます。多くの場合、4~6月に面接がありますが、それより遅い時期でもインターンシップや面接はあります。なかなか内々定が出なくてもあきらめないでください。 就職活動にかかる時間 就職活動には時間がかかります。 ・自己分析、会社探し……なるべく時間をかけて自己分析や会社探しをすることをお勧めしますが、短い期間でやろうとする場合でも会社探しには2、3カ月かかります。 ・正式な採用内定をもらうと在留資格変更の手続きに入りますが、変更手続きには通常3カ月ぐらいかかるので、大学4年の12月ごろに申請を行います。 2.自己分析(己を知る) 就活では、自分にとってやりがいのある仕事、自分の能力や適性を発揮できる職場を探しましょう。日本では、あまりに短い期間で転職をくり返すと、再就職先の選択肢が減っていきます。採用する側が「この人を採用しても長続きするのだろうか」と不安になるからです。長く働き続けるためにも、仕事を通じてやりがいを感じ充実した人生を過ごすためにも、自分に合った仕事や職場を見つけることが大切です。 そのための第一歩が自己分析です。自己分析ができていないと自分に合った仕事も分かりません。自分の経験(学校生活、社会活動、アルバイトなど)を振り返りながら、下記のようなポイントをくり返し分析してください。 ・自分の価値観 ・自分の興味 ・自分の能力(何が得意か、何ができるか) 3.仕事と企業の研究(相手を知る) 自分の価値観、興味、能力が見えてきたら、それに合う仕事や職場を探しましょう。それには、仕事や会社の内容を知らなければなりません。どのようにすれば、仕事や会社の内容を調べられるのでしょうか。 「なぜ当社で働きたいのですか?」 採用面接でよく聞かれる質問に次のようなものがあります。 ✔︎「なぜ当社を志望するのですか?」 ✔︎「なぜこの仕事をしたいのですか?」 ✔︎「あなたはどうやって当社に貢献できますか?」 自己分析や会社分析ができていないと、これらの質問に的確に答えられません。逆に、十分な自己分析と会社分析を経て応募した会社なら、その会社があなたに合っている確率が高く、こうした質問にも的確に答えることができます。 会社と仕事の研究 やりたい仕事、行きたい会社を探すには、次のような角度から情報を収集し分析していきましょう。 業界研究 興味のある業界を広く調べましょう。その業界はだれに何を提供しているのか、その業界で自分のできる仕事は何かなどを調べます。その際、学生は消費者に商品やサービスを提供しているB to C(Business to Consumer)の業界だけに目を向けがちですが、企業向けに商品やサービスを提供しているB to B(Business to Business)の業界についても調べましょう。 企業研究、職種研究 エントリーシートや面接で「この業界の中でなぜ当社を志望するのですか?」と問われたときに説得力のある答えを用意できるよう、会社の事業内容や強み、社風、他社との違いなどをしっかり調べましょう。当然、その会社にどういう職種があるのかも知らなければなりません。そのためには、例えば次のような方法があります。 ✔︎ インターネットで情報を集める ✔︎ 先輩に聞く(できれば、先輩に会って聞く) ✔︎ 会社説明会に参加する ✔︎ インターンシップでその会社か同業他社で働く 大学での専攻と就職の職種 学校での専攻と就職先の職種 留学生の場合、学校で専攻した内容と就職での職種が合致しないと、技術・人文知識・国際の在留資格を取得できないことがあります。在留資格の関係で自分にできる仕事とできない仕事があることに留意してください。 留学の専攻と就職時の職種 特定技能 また、中には日本で働くのは数年と決めている留学生もいることでしょう。その場合、「特定技能」という在留資格を目指す留学生も増えてきています。日本語能力試験(JLPT)・N4以上と働きたい産業分野の技能測定試験に合格し、企業と雇用契約を結べば、特定技能の在留資格を取得する条件がそろいます。 特定技能について何でも分かる 留学生の就活スケジュール 4.インターンシップ 自己分析が進み、仕事の研究にも役立つ 大手人材会社「マイナビ」の調査によると、2020年卒業の大学生の約80%がインターンシップに参加しました。1人がインターンシップをする会社の数は平均3・6社です。インターンシップは大学や専門学校のキャリア支援室(キャリアセンター、就職支援室)で紹介してもらえます。 自己分析を進める上でも仕事の研究を深める上でもインターンシップは重要です。>アルバイトとは違う種類の仕事も体験できます。実際にその仕事をしてみることで、その仕事が自分に向いているかどうか、自分にはどのような長所や課題があるのか、どんな仕事が自分に向いているのか、会社を選ぶ際には何に着目したらよいかなど、さまざまなことが見えてきます。 ✔︎ 仕事内容を具体的に理解できる ✔︎ 自分の長所や課題が分かる ✔︎ 仕事に必要な知識・能力・スキルがわかる ✔︎ エントリーシートや面接でPRするための経験にもなる ✔︎ さまざまな助言をもらえる ✔︎ 会社を見る目が養われる 採用型のインターンと体験型のインターン 人材不足(採用難)に伴い、インターンシップを実施する企業は増えています。面接だけでは人物を的確に評価しきれないケースも多いので、ミスマッチを防ぐため、企業がインターンシップを実施して有望な学生を採用するのです(採用型インターン)。一方、採用枠のない企業が学生に体験の場を提供するためにインターンシップを実施している場合もあります(体験型インターン)。 2カ月のインターンを経て内定を得た先輩留学生の体験談 日本のインターンシップの特徴 ・短いインターンも多い。1日だけのインターンもある。 ・学生がお金を払うことはない。逆にお金をもらうことはあり、その場合は、アルバイトと同じで1週間28時間以内。 5.履歴書とエントリーシート 履歴書とエントリーシートの違い 履歴書は自分のデータや経歴を示す書類で、履歴書に記載した氏名、生年月日、学歴などが従業員データとして使われます。また、履歴書は公的書類のため、虚偽を記載した場合は、採用取り消しや解雇の原因にもなり得ます。 エントリーシートは採用選考の重要資料です。多くの場合、志望動機や自己PR、学生時代にがんばったことなど、選考するために知りたい項目を企業が設定します。 エントリーシートと履歴書の内容重複はOK 選考前にエントリーシートと履歴書の両方を提出させる企業もあります。エントリーシートと履歴書は使う目的が違うので、内容にある程度の重複があっても構いません。 エントリーシートにと履歴書の両方に「自己PR」や「志望動機」の欄がある場合はどうしたらいいでしょうか?選考ではエントリーシートを中心に使うので、エントリーシートに詳しく書き、履歴書には、エントリーシートに書いた内容を要約して書いてもいいでしょう。 中には、履歴書だけでエントリーシートの提出を求めない企業もあります。その場合は、履歴書に自己PRや志望動機を詳しく書き込んでください。 手書きの履歴書 手書きの履歴書提出を求められた場合は、履歴書を通して記入の正確性や仕事のていねいさなどを見られます。誤字・脱字に注意し、間違えた場合は、なるべく最初から書き直すようにしましょう。 6.エントリーシートの書き方 自己PRと志望動機 エントリーシートでも面接でも最も重視されるのが「自己PR」と「志望動機」です。 ①自己PR 自己PR欄には、自分の長所や経験、売り込みたいポイントを少なくとも2、3点盛り込んでください。自分の長所や目標について書く際は、受験勉強や部活動、社会活動、アルバイト、インターンシップなど自分の体験やエピソードと結びつけて説明してください。そして、体験・経験やエピソードは具体的に分かりやすく書いてください。 ②志望動機 志望動機欄には、その会社の事業内容と自分の長所・経験とを結びつけ、自分がその会社のどの事業にどのように貢献できるか、どのような仕事をしたいかなどを具体的に書ければ、選考担当者の目にとまりやすくなります。面接の際にも、「志望動機」や「自己PR」の欄に書いたことをベースにして自分をPRするとよいでしょう。 志望企業の事業内容や強み、特色、社風を調べるためには、ウェブサイトの企業情報やその会社のホームページなどをまず調べましょう。また、ネットだけではなく、インターンシップに参加したり先輩を訪ねたりしてリアルな情報も収集するようにしてください。そのような努力はエントリーシートや面接に必ず生きてきます。 ③その他の注意点 ・他人のエントリーシートの丸写しに近い記述では、面接で質問された際に自分の長所や経験を相手にうまく伝えられません。自分の言葉で書きましょう。 ・経験・体験はできるだけ具体的に書きましょう。 最大のPRは自分の人柄と経験 自分の経験やそこから得たことを文章に具体的に盛り込もう 就活では自己表現の仕方などノウハウだけにとらわれがちですが、最も重要なのはあなたの経験や蓄積、人柄です。勉強やアルバイト、社会活動など、あなたがまじめに取り組み真剣に努力した経験があれば、それを大事に考え、自信を持って売り込んでください。逆に、これから留学する人やまだ留学歴の浅い人は、就活にも役立つように、学習や経験、交流などを積み重ねてください。 7.エントリー・試験・面接・内定 エントリーシート 興味のある企業が見つかったら、人材会社のサイトなどを通じて「エントリー」という手続きをします。1人が平均20~30社にエントリーしています。エントリーしたからといって、会社説明会への参加やエントリーシートの提出を義務付けられるわけではないので、多めにエントリーするとよいでしょう。人材会社のサイトから企業にエントリーした後、その企業からエントリーシートの提出を求められることもあります。その会社に就職したい場合は、応じましょう。 3月までは主に会社説明会だけで、選考はその後です。このため、エントリーシートの提出は4月以降が大半です。 筆記試験 エントリーシートでの書類選考を通過すると、筆記試験を受けます。試験は、語彙力や読解力を問う「言語」、計算力などを測る「非言語」、「性格・適性」の3カテゴリーに分けられます。「英語」「時事」「作文」などを課す企業もあります。 面接 書類選考と筆記試験を通過すると、いよいよ面接です。面接には下記のような形式があります。 ・個人面接…学生は1人。15~20分。 ・集団面接…2、3人同時に面接を受ける。一次面接に多い。 ・グループディスカッション…与えられたテーマについて数人で議論する。 「あなたはいつまで日本で働きますか?」 留学生の場合、志望動機や自己PR以外に面接前に準備することがあります。それは「あなたはいつまで日本で働きますか?」という質問への答えです。KOKORO編集部が取材した留学生の中には永住OKという人もいますが、「いつか母国に帰る」と考えている人の方が多数でした。 このことはエントリーシートに書く必要はありません。しかし、外国人留学生の場合、面接で高い確率で聞かれる質問です。いつごろ母国に帰るつもりかについて自分の計画を正直に伝えるべきか否か、悩むところですし、返答に対する会社の反応もさまざまです。しかし、どう答えるか考えておかないと、面接で急に聞かれても適切に答えられません。準備が必要です。 内定 採用内定が出れば、特別な事情がない限り、卒業後にその会社に就職できます。正式な内定の前に出される「内々定」も内定とほとんど同じ意味で用いられます。約8割の学生が大学4年の7月末までに1社以上から内々定をもらうという調査結果もあります。特に中堅・中小企業の採用は大企業よりも先に進むことが多いので、情報入手と早め早めの行動を心がけてください。
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