最近、新型コロナウイルスの感染が日本でも急激に増えています。例年、感染が拡大する本格的な冬の到来を前に、新型コロナへの感染を避けるための基本的な対策や注意点をまとめました。
最も基本的な対策はマスクの着用です。スーパーコンピューター「富岳」で、せきをした際の飛沫(ひまつ)の拡散を解析すると、不織布マスクでも布マスクでも飛沫の8割を抑えられることが分かりました。一方、同じく「富岳」による解析で、フェイスシールドの場合は、小さな飛沫がすき間から大量に漏れ出すことが分かっています。手洗いと消毒とうがいも大切です。
マスクを外したり動かしたりする際は、マスクの表面を触らず、耳かけのひもを持って行ってください。また、マスクを外した後は手を洗いましょう。
ウイルス・菌対策研究所のHPより
ウイルス・菌対策研究所のHPより
新型コロナの感染対策を厚労省に助言する専門家組織「アドバイザリーボード」は感染リスクが高まる「5つの場面」を挙げています。
① 狭い空間での共同生活
② 居場所の切り替わり
③ 飲酒を伴う懇親会など
④ 大人数や長時間に及ぶ飲食
⑤ マスクなしでの会話
① 例えば留学生や技能実習生の寮がそれに当たります。寮の部屋やトイレなど複数の人が使う場所で感染したと思われる事例があります。
② 職場の休憩室や喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例があります。
③ 酒に酔ったり、仲間が多かったりすると、声が大きくなって飛沫がたくさん飛びます。
お酒を飲んだり、仲間が多かったりすると、声が大きくなって飛沫(ひまつ)がたくさん飛びます。そして、1次会、2次会と長時間になるほどリスクが高まります。そこで、東京都は下記のようなことを提案しています。
① 「小人数」での会食
② 「小一時間(約1時間)」など短めの時間を決めて会食をする
③ 「小声」で会食を楽しむ
④ 「小皿」で料理を取り分ける
⑤ 「小まめに」手洗い、消毒、マスク、換気をする
国立国際医療研究センターの幹部は「人と人とが密に接触し、マスクを外して長時間にわたって飲食をすることや、店を何軒もはしごして飲酒したり、大声で話したりするといった行為は、感染リスクが高い」と指摘しています。
「食前・食後のマスク着用」を依頼する飲食店の呼びかけ文