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ベトナムの常識・日本の非常識_13: カフェで無断で充電はダメ?

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2021年01月04日

カフェで勝手にスマホを充電をしてはいけません。道路は左右の安全を確認して渡りましょう。勝手にお店の服を試着してもいけません。

充電?カフェでは期待しないで

秋晴れのハノイ。ホアンキエム湖の周りを散歩していると、ふとスマートフォンの充電がなくなってしまいそうだと気づく。そんなときベトナムでは、近くのカフェに立ち寄ってお茶を飲みながら充電を済ませれば良い話です。

けれどもそんな簡単なことが日本ではそうでもないのです。ベトナム人だけでなく他の外国人たちも、日本では多くのカフェが“充電お断り”と日本語や英語で書かれているのを見てビックリします。この“充電お断り”問題は、一人の米国人が東京のとあるカフェで体験し、その不満を投稿したことでQuoraやTripAdvisorなどの旅行サイト上で議論が白熱したほどでした。

日本のカフェやコンビニにあるコンセントは基本的に店員が使うものであって、私たち客が使うものではないのです。このことは日本人にとっては常識の範囲内であるほどです。ただ最近では、空港や一部コンビニ、スターバックスなどのカフェ、ドンキホーテなど量販店、インターネットカフェなどで、携帯電話やPCの充電用コンセントが設置されているところも増えています。

道路を渡るなら横断歩道の上を歩こう

これは本当にあった話なのですが、日本在住歴15年になる私の従姉が最近2人の息子を連れてベトナムに里帰りしたとき、長男があやうくトラックにひかれそうになってしまったのを目撃し、とても怖い思いをしたそうです。

彼はちゃんと信号が緑のときに交差点の横断歩道上をゆっくりと歩いていました。彼には歩行中にトラックが近づいてくるのが見えていましたが、トラックは自分の手前で停止してくれるだろうと思っていました。しかしトラックは速度を緩めず、逆にクラクションを鳴らして彼をひいてでも突き進もうという勢いだったのです。

ベトナムのドライバーの中には、歩行者の権利についての認識が薄い人がいます。しかし日本ではいわば歩行者こそが、道路上で絶対的な優先権を持っています。自動車の運転手は、たとえ自分の進行方向の信号が青で左折や右折ができるときでも、歩行者が安全に横断歩道を通行したか確認がとれるまで停止していなければなりません。日本では、運転免許を取得するときにこの「歩行者優先ルール」を徹底的に教えられるのです。

通常交差点にある横断歩道は、歩行者だけでなく自転車も通行できます。しかし日本には“スクランブル交差点”と言われる交差点や五差路があり、青信号になるとどの方向からも一斉に歩行者が通行できるようなところもあります。例えば渋谷にも有名なスクランブル交差点がありますが、国土交通省によるとこの交差点では一度に3,000人もの人が一斉に交差点をわたる時があるのだそうです。そのような交差点では通常の横断歩道などと違い、自転車に乗っている人は一度自転車から降りて安全に通行するよう心がけなければなりません。皆さんも気をつけましょう!

このように日本では、歩行者の権利がとても優遇されるので、横断歩道の上を通行しましょう。ただ、青信号であれば何も考えずに渡って良いわけではありません。日本の子供たちは、「右を見て左を見て、もう一度右を見て、手を上げて横断歩道を渡りましょう」と教育されます。

日本では、運転手も歩行者も徹底して左右の安全を確認する教育がなされているので、交通事故が少ないのです。

試着は必ずスタッフに一声かけて

ベトナムで服を試着するのは基本的に自由で、特にスタッフに声をかける必要はありません。しかし日本では一声かけるのがルールです。

なぜかと言えば主に理由は2つあります。一つはお客が試着室にいくつのアイテムを持ち込んでいるかを確認するためです。二つめの理由は日本独自のサービス精神に由来しています。日本人のスタッフはいつでもお客に最高のサービスを提供したいと考えています。たいていどこのお店も最低1人は試着室の前にスタッフが待機していて、お客にアイテムを何点持ち込むかをたずねたり、試着室に案内したりしてくれます。お客が試着室に入った後、脱いだ靴をキレイに並べてくれたり、違うサイズのアイテムを持ってきてくれたり、服選びの相談にも応じてくれます。

日本のルールにのっとり、至れり尽くせりのサービスを存分に楽しみましょう!