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栄養価が高い日本食材_part 1
日本は世界で最も寿命の長い国として知られています。日本人の長寿の秘訣は食生活、すなわち毎日食べる料理が要因の一つと言われています。栄養価が高い日本の食材のうち、手頃な価格で手に入りやすい5品とその料理を紹介します。
納豆
納豆
納豆は日本人の日常の食事ではおなじみの食材で、全国のスーパーやコンビニで手に入ります。煮た大豆の表面に「納豆菌」を増殖させて発酵し、独特な粘質物と特有の風味を出した食品です。納豆菌は増殖するときに大豆のタンパク質を分解しやすくするうえ、各種ビタミンや酵素類を作り出します。このため納豆は非常に栄養に富んだ食品で、健康食として人気があります。腸の中でも発酵を進めて腸内環境を酸性化するため、腸内の善玉菌が増殖しやすくなり、整腸作用につながります。その結果便通が良くなり、さらには病原菌に対する抗菌作用もあるため、病原性大腸菌O-157やサルモネラ菌などを抑制する効果があると言われています。市販されている納豆はパックに詰められており、専用のタレと洋辛子がセットになっていますので、長ネギを混ぜて食べるのが一般的です。
納豆スパゲティ
長芋
長芋は肌の健康を保つビタミンB群と、コラーゲンの生成を促進するビタミンC、保湿作用のあるアルギニンが含まれています。
長芋
このほか、長芋に含まれている水溶性食物繊維は、腸内環境を整えたり血糖値の急上昇を抑えたりする働きがあります。日本人は古くからこれらの効果を理解し、長芋、いわゆる「とろろ」を使った料理を作ってきました。ご飯のほか、そばやうどんにのせても美味しく食べられます。ベトナム人にとっては馴染みがない食材なので、茹でたり豚肉と一緒に煮込みスープにすると食べやすく美味しいです。
とろろ
黄粉
黄粉(きなこ)は大豆を煎って挽き、粉にしたものです。小麦粉のような食感ですが、独特の香りがあります。
きな粉
古くからきなこを使ったお菓子が作られており、わらび餅やだんごにまぶすなど、和菓子には欠かせない食材です。タンパク質が豊富であるほか、ビタミンやミネラルなどもバランス良く含まれていますので、整腸作用や免疫力を向上させる効果にも期待されています。
わらび餅
煮干し
煮干しは日本の家庭で最も使われているお出汁の材料の一つで、どこのスーパーでも手に入ります。豊富な栄養素が特徴で、カルシウムをはじめとする様々なミネラルが含まれています。
煮干し
血液をきれいにすることで知られるDHAなどの不飽和脂肪酸も含まれているほか、100グラムあたり18ミリグラムもの鉄が含まれており、鉄が不足しがち女性に摂取してほしい食材です。煮干し出汁の上手な取り方は、火を使わず、水にいれて冷蔵庫で数時間以上置くのがベストです。時間はかかりますが、煮干しの雑味が出にくくすっきりとした出汁が取れます。
煮干しを使って甘露煮のような物を作れば、ベトナム人の口に合う栄養満点の料理になるでしょう。
甘露煮
サバの缶詰
サバはマグロや鮭と並んで日本で最も多く食べられている魚の一つです。身を缶詰めにして殺菌と同時に火を入れて作られるサバ缶は、健康に良いとして日本で大人気の食品となっています。
鯖の水煮
その理由はまず、人にとって重要なエネルギー源である魚の油(脂質)が多く含まれているためです。また、体内で合成できないため食品から摂取しなければならない不飽和脂肪酸であるDHAやEPAが豊富であることです。サバ缶はスーパーやコンビニで手に入るため、サバを買ってきて調理する手間が省け、豊富な栄養が保持されているため多くの日本人が重宝しています。醤油煮、みそ煮など味付けも様々な商品が売られており、健康と美味しいが共存する食品といえます。
トマトソースにもよく合います。ベトナム人好みの味になりますよ!
鯖缶のトマト煮