公益社団法人ベトナム協会と在日ベトナム学生青年協会(VYSA)が共同で新型コロナウイルスの影響下での 「ベトナム人留学生の生活実態調査」を行いました。全国のベトナム人留学生572人が回答し、アルバイトがなくなったり減ったりして学費や家賃の支払いに困っている実態がデータで裏付けられました。留学生たちは学費減免や2度目の特別定額給付(10万円)などを求めています。
コロナ以前と比べてアルバイト収入がどうなったかについて聞いたところ、約23%の回答者が「30%ぐらい減った」、約20%が「50%ぐらい減った」、約15%が「70%ぐらい減った」と答えました。
また、現在の毎月のアルバイト収入については、「8~10万円」と答えた人が約27%、「10万円以上」が約23%、「5~7万円」が約21%でした。
4.7%
2.3%
アルバイト収入の減少をどうやって補っているか
アルバイト収入の減少をどうやって補っているかを複数回答OKで聞いたところ、「食費以外の生活費を節約している」や「食費を節約している」と答えた人がいずれも50%を超えました。一方、「奨学金でまかなっている」と答えた人は約32%にとどまりました。
新型コロナの影響で困っていることについて複数回答可能で聞いたところ、「自習の効率が下がった」が約60%、「授業が効率的に行われていない」が約45%でした。そのほか、「学校の先生や友人とのコミュニケーションがとれない」「部活動ができない」などの回答もたくさんありました。
3.5%
新型コロナの生活への影響
また、不安に思っていることとしては、「アルバイトができないため生活が不安」を挙げた人が約54%、「就職活動ができず不安」や「学費が支払えるか不安」と答えた人がいずれも45%近くいました。
3.6%
どのような支援が必要か
どのような支援が必要かについて訪ねたところ、「生活費の援助」を挙げた人が約65%、「奨学金の拡充」が約63%、「学費の減免」が約59%で、「アルバイトの紹介」を求めた人も約33%いました。
このアンケートの回答者は572人で、大学生が325人、大学院生33人、専門学校生129人、日本語学校生85人でした。回答者の居住県は東京38%、埼玉11.3%、千葉8.6%、大阪7.7%で、福岡、京都、神奈川、愛知、茨城の留学生からも回答がありました。
また、回答者のうち奨学金(返済不要)をもらっている人は約37%。回答者の日本語能力試験(JLPT)のランクはN1:139人、N2:262人、N3:122人、N4とN5は計49人でした。
回答した留学生たちに自由回答で行政や学校等への要望を書いてもらったところ、下記のような回答がありました。行政や学校、奨学金支給団体の対応が望まれます。
✔︎ 2回目の特別定額給付・10万円(要望者多数) ✔︎ 行政からの生活支援(要望者多数) ✔︎ 学校からの学費減免(要望者多数) ✔︎ 奨学金の拡充(要望者多数) ✔︎ 国民健康保険や所得税・市民税の減額や延長(要望者多数) ✔︎ 新型コロナワクチンの早期接種(要望者多数) ✔︎ 就職支援(要望者多数) ✔︎ 在留資格(ビザ)更新の要件の緩和 ✔︎ 大学・学校のオンライン授業の内容充実 ✔︎ 無利子融資制度 ✔︎ 家賃の引き下げ ✔︎ 病院や新型コロナに関する情報の言語サポート(英語対応) ✔︎ ワクチンパスポートの導入
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WA.SA.Bi.
レクリエーションを通じた在日ベトナム人同士の交流▽学習・仕事・生活のサポート▽日越の文化交流の架け橋――などを目標に活動。全国各地に支部。
留学生約1,000人にアンケートを行った結果、日本語学校から直接大学に行った人が多いこと▽留学2年目で6割以上がJLPT・N3以上を取得していること▽住宅を探す際はベトナム人仲間に頼るケースが多いこと――などがわかりました。
新型コロナウイルスの感染が日本で急激に増えています。感染を避けるための基本的な対策や注意点をまとめました。意外と知らないことが多いので、一度目を通してください。
外国人在留支援センター(FRESC=フレスク)に行ってみました。弁護士による相談窓口や入管、ハローワークなどがワンフロアに集まり、通訳付きで連携して対応してくれます。