生活・ビザ

外国人のクレジットカードの作り方

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2021年10月28日

日本で生活を始めてまず必要なものは銀行口座と携帯電話でしょう。しかし、私にはそれだけで十分ではありませんでした。私はベトナムではクレジットカードと携帯アプリでほとんどすべての支払いを済ませていたため、日本でもクレジットカードがないと、とても不便でした。日本で最初は簡単にクレジットカードを作れませんでしたが、最終的には3種類のカードを作ることができました。その体験を紹介します。〈Vân Hoàng〉

銀行でクレジットカード作れず

私は2021年秋に日本で就職するまでの1年間、国費留学生として1年間過ごしました。来日してすぐ、奨学金を毎月受け取るために「ゆうちょ銀行」の口座を開設しました。すると、通帳とキャッシュカードが発行されましたが、このカードにはデビットカードの機能が付いておらず、スーパーや通販サイトで買い物をする際に使えませんでした。

私は今回、3回目の国費留学(大学院)でした。1回目のときはクレジットカードの存在を知らず、2回目は、ゆうちょ銀行の窓口でクレジットカードを作りたいか聞かれたので作りました。今回は、ゆうちょ銀行の窓口で自分から「クレジットカードを作ってください」と依頼しました。しかし、在留期間が1年しかないので、クレジットカード発行の条件を満たさないと言われてしまいました。2回目の留学では在留期間が2年だったのですが、今回は1年なので、だめだったようです。

キャシュレス生活とのギャップ

私はここ数年、ベトナムでキャッシュレス生活を送ってきました。財布にクレジットカードが3枚入っていて、携帯電話にも銀行や電子マネーのアプリが設定されているため、ほとんど現金を持ち歩かないのに、不便は一切ありませんでした。

通勤(グラブバイク)、買い物、外食は全てカード決済ですし、小さな店でも携帯アプリのQRコードで支払いができます。また、友だちと一緒に食事に行ったときは、だれか1人が全員分を立て替え、他のメンバーは割り勘の額をその人の銀行口座に振り込むというやり方でした。同じ銀行間でははもちろん、違う銀行間でも手数料0ドンで、時間も手間もかからなくて、非常に快適でした!

ベトナムのカードで日本で買い物をしたときの明細

しかし、今回は日本のクレジットカードが作れず、現金必須の生活に戻りました。ベトナムのカードを3枚持っていても、日本で買い物をした後、カード会社がベトナムドンに換算する際の為替レートが悪いですし、海外決済手数料(取引額の0.8 %)も取られます。携帯電話アプリも支払いにクレジットカードが必要なことが多く、カードがないと利用できません。電話代や電気代などは、いちいちコンビニに行って現金で支払いました。「ゆうちょペイ」というアプリも試しましたが、スーパーやコンビニで使えませんでした。

GTNエポスカード

このように日本のクレジットカードが作れずに困っていましたが、ある日、予期せぬ救世主が現れました。携帯電話の格安SIM「GTNモバイル」を契約した1週間後、同社のベトナム人スタッフから電話がかかってきたのです。「GTNエポスカード」というクレジットカードへの加入のお誘いでした。

GTNは外国人でも加入しやすい格安SIMで、スタッフは私が外国人と分かった上で電話してきています。しかも、「年会費無料」「2000ポイントのプレゼント」などのメリットがありました。私はそれを聞いて、迷わず「はい、作りたいです!」と伝え、オンラインで申し込みました。

すると、数日後にクレジットカードが届きました。配達スタッフから本人確認のために在留カードの提示を求められ、カードを見せると受け取ることができました。そして、私の在留期間は1年間だけなのに、発行してくれたクレジットカードの有効期限はなんと5年間もありました。GTNに感謝、感謝!

external link GTNモバイルについて

external link GTNエポスカードの申し込みページ

楽天カードとAmazonカードもゲット!

楽天カードのPR画面

在留期間が短いからクレジットカードが作れないと、よく言われてきました。しかし、そのポリシーが変化したようです。ある日、楽天市場(大きな通販サイト)で買い物をするとき、楽天のクレジットカードを作れば、「5000ポイント(5000円分)をもらえる」「年会費無料」とPRしていたので、「よし、これも作ってみようか」と思い、申し込んでみました。すると、審査に通ってこのカードも作ることができました。楽天市場で買い物をする際、楽天カードで支払いをすると、通常より多くポイントをもらえるというメリットもあります。

Amazonはどうでしょうか。10年前にAmazonのクレジットカードを申請し、審査に落ちた経験があります。しかし、Amazonでカードを作ると「5000ポイントをもらえる」という特典を知ったので、駄目でもともとと思って申請しました。すると、今回は審査に通り、Amazonカードも無事にゲットできました!

デビットカード

クレジットカード以外にも、私の友人の友人はデビットカードを活用しているそうです。デビットカードは銀行口座での預金額を限度に利用できるカードで、利用と同時に口座からお金が引き落とされます。彼はエンジニアで、来日して数カ月後、クレジットカードを作ろうとしましたが、カード会社の審査を通りませんでした。しかし、大手航空会社ANAのHPからANAのデビットカードを申し込むとカードを発行してもらえました。

彼はこのカードによって、格安SIMの「楽天モバイル」と契約したり、飛行機のチケットを購入したりしています。デビットカードでもポイントが貯まり、ポイントは現金の代わりに使うことができます。

まとめ

今回、ゆうちょ銀行ではクレジットカードを作れませんでしたが、GTNエポスカードや楽天カード、Amazonカードを作ることができました。日本での在留期間が短い外国人でもクレジットカードを作りやすい状況に変わってきているようです。

クレジットカードのメリットには主に次のようなものがあります。

✔︎ Amazonや楽天市場などのオンラインマーケットで商品を購入する際にカードでネット上で決済できる。
✔︎ 飛行機などのチケットを買う際、インターネットで予約後、ネット上で決済できる。
✔︎ スーパーやコンビニで使ってもポイントが貯まる。
✔︎ 電話代や電気代、ガス代などをカード払いにすると、毎月決まった日に自動的に課金され、ポイントも貯まる。
✔︎ デリバリーサービスの決済にも便利。

今回は日本でのクレジットカードの作り方を紹介しました。クレジットカードの具体的な活用方法については、別のブログで詳しく紹介します。