技能実習・特定技能

★基本情報=給与、残業代、有給休暇

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2022年02月11日

日本で働く外国人の平均給料はいくらぐらいでしょうか?また、残業代や有給休暇の仕組みはどのようになっているのでしょう?残業代をもらえないときはどうしたらいいでしょうか?

外国人の賃金水準

給与(給料)から残業代などを引いた外国人の賃金について、厚労省が2021年に発表したデータを紹介します。

◆在留資格別の賃金

在留資格
(ビザ)
賃金
(Yen)
賃金
(VND)
「技術・人文知識・国際業務」など ¥302,200 59,523,000 ₫
特定技能 ¥174,600 34,390,000 ₫
技能実習 ¥161,700 31,849,000 ₫
100円=19,697 VND(2022年2月4日現在)

ここから次のようなものを足したり引いたりしたものが、「手取り給料」です。足したり引いたりする内容は職場や勤務状況によって違いがあります。

ここに追加されるもの(例)
時間外手当(残業代)
深夜手当
休日出勤手当
通勤交通費
ここから引かれるもの(例)
社会保険料
(厚生年金保険、健康保険、雇用保険など)
所得税
住民税(来日2年目以降)

特定技能外国人や技能実習生は多くの場合、ここからさらに「寮費」「水道・光熱費」などを引かれます。技能実習生数十人への取材では、寮費なども引いた後の「受け取り額」は毎月10~15万円で、3年間で200万円~300万円をベトナムに送った人が多かったです。

external link 技能実習で本当はいくら貯金できるの?

技能実習の賃金水準

・技能実習生の賃金は多くの場合、法律で決められた「最低賃金」と同じかそれより少し多いだけです。最低賃金とは、都道府県別の時給の最低額です。特定の産業に適用される最低賃金もあります。

external link 各地の最低賃金

特定技能や技人国などの賃金水準

・特定技能や技術・人文知識・国際業務の外国人は、同じ会社で働く日本人(同じような職種)と同じかそれ以上の給料をもらえます。

・日本語力が低いことなどを理由に日本人より給料を低くすることはできません。

割増賃金

残業などを行った場合は、通常の賃金より高い「割増賃金」が支払われます。割増賃金には次のようなものがあります。

時間外勤務手当(残業代):1日8時間、1週間40時間を超えて働く「時間外労働」に対し、通常の賃金の1.25倍以上の賃金が支払われます。

深夜勤務手当:22:00~5:00に働く場合は通常の1.25倍以上

休日出勤手当:休日に働く場合は通常の1.35倍以上

割増賃金は労働基準法で定められています。もし、入国前にこれより安い賃金で労働契約を結んでも、それは法律に違反しているため無効です

有給休暇

会社と交渉して有給休暇を取りました!

働き始めて半年たつと、10日間の年次有給休暇を取る権利をもらえます。これをその日から1年以内に使いますが、使い切れない場合は、さらに1年だけ有効です。また、勤務開始から1年半で新たに11日間の有給休暇をもらえます。

勤務年数 0.5 1.5 2.5 3.5 4.5
有給休暇の日数 10 11 12 14 16

有給休暇の日程は、原則として働く人が指定できます。どうしても業務に支障が出る場合だけ、会社が代わりの日を提案することができます。農業などで「雨が降ったらその日を突然、有給休暇にする」というような運営は認められません。

残業代をもらえない、有給休暇を取れないなどの場合は、労働基準監督署や外国人技能実習機構(OTIT)などに相談してください。

external link ベトナム人向け相談窓口