旅行・グルメ

レトロな町と城から眺める湖:長浜

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2022年09月09日

JNTO&KOKORO コラボ企画

名古屋からも京都・大阪からも日帰りで行ける長浜(滋賀県)。レトロでおしゃれな街並みが人気で、年間約200万人の観光客が訪れるほか、長浜城から眺める琵琶湖の眺めも絶景です!黒壁ガラス館などレトロな建築やしゃれたショップが並びフィギュアミュージアムもある「黒壁スクエア」と絶景の城「長浜城」を取材しました。

長浜へのアクセス

名古屋-長浜:Google Map

長浜へは名古屋・京都・大阪などから日帰りで気楽に行けます。

・JR名古屋-長浜(片道1,520円):新快速などで87~105分(乗換1~2回)

大阪-長浜:Google Map

・JR大阪-長浜(片道1,980円):新快速などで91~95分(乗換なし)

私は名古屋から新快速に乗りました。まずは乗換駅の米原(まいばら:滋賀県)に向かいます。

列車は岐阜県を通って滋賀県に向かいます。岐阜・滋賀の県境付近から眺める山並みと田園風景にうっとり。上の写真は進行方向に向かって右側の席からの眺め(線路の北側)です。

滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山(いぶきやま:高さ1,377m)も見えました。

米原駅で乗り換え、美しい田園を眺めながら長浜駅へ。米原から長浜までは3駅です。

城から眺める美しい湖の景色

長浜駅の改札は1つだけ。

まず長浜城に向かうため、改札を出て右に曲がります。手前右側の紫色の部屋は観光案内所。観光パンフレットや地図を入手できます(英語版もあります)。

西口から外に出ます。上の写真に城が写っているのが分かりますか?

駅から城が見えるので、そこに向かって歩きます(約400 m)。長浜城は、後に日本を統一する豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし)が1577年ごろに建てましたが、30年あまりで廃止されました。

現在の長浜城は1983年に再建され、正式名は「長浜城歴史博物館」です。入場したら、まずは5階(途中までエレベーターがあります)へ行き、琵琶湖の美しい眺めを楽しんでください。

180度に広がる湖の風景を動画で楽しんでください。

山側の眺めもきれいです。

2階と3階は展示室。昔の武士がかぶった「かぶと」もあります。

長浜城を建てた豊臣秀吉の絵も展示されています。豊臣秀吉は日本で最も有名な武士の1人です。

external link JNTOの長浜城・観光情報(ベトナム語)

レトロでおしゃれな「黒壁スクエア」

湖の眺めを満喫したら、「黒壁スクエア」に向かいます。いったん長浜駅の中に戻り、先ほどとは反対の「東口」から出ます。東口付近に「黒壁スクエア」への方向を示す青い案内板がいくつかありますが、私が試したところ、わかりにくいルートでした。

駅から黒壁スクエアへのおすすめルートを紹介します。「東口」の掲示板の左下にある階段かエスカレーターで1階に降ります。

階段を降りると、バスなどが発着するロータリーがあり、その周りに写真のような2つの銅像があります。これは有名な武士たちの銅像ですが、その前の道を写真の中の赤い矢印の方向(東)に進んでください。

約200 m歩くと、左側にこのような建物が連なっています。この先の交差点(写真の中で人が数人いる場所)を左に曲がります。

交差点の入口(右側)にある飲食店に赤い鬼の人形が立っているので、目印にしてください。

北国街道

鬼の人形と反対側(左側)に「北国街道(ほっこく・かいどう)」と書かれた石のプレートもあります。これがこの通りの名前です。

北国街道

昔、商人や武士が今の大阪・京都などと北陸地方(福井県、石川県など)を行き来するときにこの「北国街道」を通り、街道沿いに旅館や商店が並んでいました。北国街道を含め昔の名残を残す建物が集まっているエリア全体を「黒壁スクエア」と呼んでいます。

長浜駅から黒壁ガラス館への道順

1:2人の武士の銅像
2:赤鬼の人形
3:「北国街道」の石碑
4:黒壁ガラス館

黒壁スクエアには、江戸時代や明治時代の建物が建ち並び、日本の昔の雰囲気をたっぷり味わえます。

多くのお店の窓に、きれいな青い魚たちのデザインがありました。

黒壁ガラス館

黒壁ガラス館

北国街道に入って約100 mで黒壁の建物がある交差点に着きます。これは黒壁スクエアのシンボル「黒壁ガラス館」で、「黒壁スクエア」の名前の由来になっています。

黒壁ガラス館を含め「黒壁スクエア」の中の多くの建物は入場無料です。まずは、黒壁ガラス館に入ってみましょう。

黒壁ガラス館は1900年(明治時代)に建てられた「第百三十国立銀行・長浜支店」です。それが改装され、1989年にガラス工芸品のギャラリーとしてオープンしました。

館内では、明治時代のレトロな内装をじっくり楽しめます。

ガラス製品は長浜市の地場産業。黒壁ガラス館では、高価なガラス製品のほか、上の写真のようなお手ごろ価格の商品もたくさん売られています。

黒壁ガラス館の周辺

1:黒壁ガラス館
2:モノココロ
3:黒壁AMISU
4:96CAFE
5:黒壁オルゴール館
6:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁

雑貨店「モノココロ」

黒壁ガラス館の前にある雑貨ショップ。ステキなハンカチや財布などもあります。

黒壁AMISU

黒壁ガラス館の斜め前にある「黒壁AMISU」は滋賀県のさまざまな食品を販売しています。見るだけでも楽しいので、お土産探しにいかがでしょうか?

96CAFE

黒壁ガラス館の前にあるカフェ。名前は「クロカフェ」と読みます。

「96CAFE」にはテイクアウトメニューもあります。おすすめは黒いソフトクリーム(400円)。

黒壁オルゴール館

黒壁オルゴール館

黒壁ガラス館の裏に「黒壁オルゴール館」があります。

夏の季節には、黒壁オルゴール館の入口につながる路地にこのような風鈴のトンネルがあります。動画を再生して風鈴の音を聞いてみてください。

館内はオルゴールショップ。見るだけで楽しいかわいいオルゴールがたくさんあります。

私が発見したこの店で一番高価なオルゴールはこれです。価格は……。

価格は473,000円(約80,000,000 VND)でした!!「お手を触れないようにお願いいたします」と書かれていました。

※2022年9月3日の為替レート

売れ筋はこちら。税込2,860円。自分の好きな曲を選べます。

フィギュアミュージアム

黒壁ガラス館に戻って、すぐそばの商店街に入ります。

商店街の中に「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」があります。「海洋堂」はフィギュアを製作する会社の名前です。

ショップエリアは入場無料です。他店ではなかなか手に入らないフィギュアも売られています。1人1個しか買えないレア商品もあります。

ミニフィギュアの入ったカプセルが買える販売機がたくさん並んでいるコーナーもあります。何が当たるか楽しみですね!

店の奥にミュージアムコーナーがあり、大型のフィギュアを鑑賞できます。入場料1,000円(小中学生は500円)。

私は中に入りませんでしたが、外から見ると、入口に「北斗の拳(ほくとのけん)」のキャラクターが並んでいました。

商店街と周辺を散策

フィギュアミュージアムの近くに商店街を横切る小さな水路があり、橋がかかっています。

橋からはこのような心安らぐ眺めが。

商店街を抜けてすぐに左に曲がると、このような古い街並みがありました。

external link 黒壁スクエアの散策マップ(日本語・英語)

※株式会社「黒壁」提供

名物「のっぺいうどん」

お腹が減ってきました。商店街の中を引き返すと、黒壁ガラス館に近い場所に「茂美志や(もみじや)」という古いお店がありました。この店はあるうどんで有名です。

のっぺいうどん

くず粉で作ったあんと大きなしいたけがのった「のっぺいうどん」が長浜の名物。ショウガと出汁(だし)の風味が口の中に広がりました。

external link JNTOの長浜・観光情報(多言語)

まとめ

黒壁ガラス館

この記事では、名古屋からも京都・大阪からも日帰りで行けるレトロでおしゃれな観光地・長浜を紹介しました。

長浜城から眺める湖の眺めは関西の数ある城の中でも最も美しい眺めの一つでしょう。大阪城や姫路城に比べると知名度は劣りますが、日本有数の「絶景の城」と言っても過言ではありません。

「黒壁ガラス館」「黒壁オルゴール館」などレトロ建築やおしゃれショップをはしごするのもステキな休日の過ごし方です。また、人によっては、アニメや映画のキャラクターのフィギュアがぎっしり詰まった「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」はこの上ない目玉スポットかも知れません。

名古屋・京都・大阪やその周辺にお住まいの皆さん、こうしたエリアに旅行で訪れる皆さん、長浜や近江八幡(おうみはちまん)といった歴史の香りがする美しい町にも足を伸ばしてみてください。

※この記事はJNTOのご協力で作成しました。

※リポーターはKOKORO編集部の記者です。