留学・就活
リクルートスーツの選び方
日本の大学・専門学校を卒業したら日本で就職しようと考えている皆さんは就職活動(就活)に向けてさまざまな準備をしなければなりません。その中で就活用のスーツ(リクルートスーツ)選びに悩む人も多いと思います。スーツの色や柄、サイズ直しの際の注意点、どこで買えばよいかなど、リクルートスーツに関する正しい知識を得て、良いスーツをリーズナブルな価格で手に入れてください。
◆このページの内容◆
リクルートスーツとは
就活のときに着るスーツを「リクルートスーツ」(就活スーツ)と言います。
リクルートスーツの特徴
・清潔感がある
・フレッシュな印象を与える
・協調性をアピールできる
リクルートスーツが持つこのような特徴が面接などの際に相手に好印象を与えます。
リクルートスーツの選び方
スーツの色
リクルートスーツの色は黒・濃紺(のうこん)・ダークグレーが定番です。
黒は落ち着いた印象、濃紺は知的な印象、ダークグレーは明るく健康的な印象を与えると言われています。明るい色のスーツは就職活動には向いていませんので、避けましょう。
スーツの柄
どんな企業や業界を目指す場合でも、リクルート活動では無地のスーツが無難です。
上着のタイプ
上着はシングルの2つボタンが無難です。着るときは、上のボタンだけをかけてください。
❌ダブルのスーツ
❌3つボタンのスーツ
❌ボタンなしのスーツ
ダブルのスーツや3つボタンのスーツも格好いいですが、職場によっては、着ている人が少なくて自分だけ浮いてしまうこともあります。少なくとも就活には適していませんので、避けてください。
上着のサイズ
オーバーサイズのスーツを着る人もいますが、リクルート活動でオーバーサイズを着ると、だらしなく見えてしまいます。上着はジャストフィットのものを選ぶようにしましょう。
日本の紳士服店では、男性のスーツに「A5」「AB7」などのサイズ表示がついています。
・標準の体型:A
・太り気味の人:AB
・太っている人:BE
・スリムな人:YA
どの型も、アルファベットの後に付いている数字が大きいほど、大きなサイズになります。
女性の場合は、数字だけでサイズを示すことが多いです。
上着のサイズ直し
試着するときに次のポイントをチェックして体に合うものを選んでください。袖丈(そでたけ)は有料で短くしてもらえます。肩幅の寸法直しは少し高額なので、違うサイズを選ぶ方がよいでしょう。
〈男性スーツ〉
・袖丈:ワイシャツの袖(そで)が上着の袖口から1~1.5cmくらい出るのが最適
・肩幅:背中にしわが出ないサイズを選びましょう。
・着丈:おしりが3分の2ほど隠れる長さが最適
〈女性スーツ〉
・袖丈:男性はシャツを少し見せますが、女性はブラウスの袖が上着の袖口から見えないものを選びましょう。
・肩幅:背中にしわが出ないサイズを選びましょう。
・バスト周り:ボタンを全部とめたとき、前後にシワがよらないのがジャストサイズです。
スカート(女性)
立った状態でひざにかかるくらいの長さにしましょう。目安として、座ったときにスカートの裾(すそ)がひざ上5〜10cmぐらいになるのが最適です。
ズボン
上着とズボンがセットになっているものを選びましょう。ウエストのサイズでズボンを選び、店員さんと一緒に試着室に行って、すそを折ってもらいます。
すその長さは、靴(くつ)をはいたときに、裾(すそ)が靴の甲に少しかかるくらいがベストです。試着室でズボンをはき、店員さんにすそを折ってもらったら、必ずくつをはいて鏡に映して見てください。
すそのデザインとして「シングル」か「ダブル」かを聞かれることがあります。「シングル」が無難です。
シャツ
リクルートスーツの中に着るシャツやブラウスは基本的に白無地のシンプルなものを選びましょう。
スーツ以外のアイテム
バッグ
A4サイズが入るもので、黒・紺・グレー・ベージュなど派手ではない色のものを使います。
革靴・くつ下
〈男性〉
・靴(くつ):黒のひも付きの靴を選び、 きれいに手入れしてください。
・靴下(くつした):黒や紺のような濃い色。座ったときに、ズボンのすそから足首の地肌がのぞかないように、適切な長さの靴下を選びましょう。
〈女性〉
・ヒールの高さは3〜5cmが楽で、足がきれいに見えます。
・ストッキングは自分の肌の色に近いものをはきましょう。
※破れやすいので、カバンに予備を1つ入れておくといいです。
ネクタイ
派手すぎない色や模様にしましょう。色によって相手に与えるイメージが変わるので、自分がアピールしたいポイントに合わせてネクタイを選ぶといいでしょう。
青=誠実
赤=情熱的
黄=元気
ベルト
ベルトは黒、茶色で、シンプルなデザインのものをつけましょう。
どこでスーツを買えばいいの?
通販ではなくスーツ店で
日本の大学生は入学式のときに買ったスーツを就活でも使うケースが多いですが、就活のために新たに買う人もたくさんいます。
リーズナブルな価格でスーツを販売する大手チェーン店(量販店)には次のような店があります。店名をクリックすると店舗検索ページが出ますので、利用してください。このような量販店にはリクルートスーツのコーナーがあり、男性用も女性用も用意されています。
必ず試着を
多くのスーツ店がスーツをインターネットでも販売しています。普段着る服はネットで買う人も多いことでしょう。
しかし、リクルートスーツはなるべく店に行って試着してから買いましょう。試着をせずに買うと、袖(そで)が長すぎたり、全体に大きすぎたり小さすぎたりする場合があります。安いスーツでもいいので、体に合ったスーツを着ている方が面接官に好印象を与えます。試着しても自分で判断できない場合は、店員さんに相談してアドバイスを受けましょう。
私が選んだのはユニクロのスーツ
私も去年、就活のために、初めてリクルートスーツ(女性用)を買いました。実際に買うまでに、いくつものお店を周りました。そのなかで、私が選んだのはユニクロの「カスタムオーダースーツ」でした。
ユニクロのスーツにはベースとなる型があり、個人の体型に合わせて袖丈(そでたけ)や着丈(きたけ)などを選んでカスタマイズする「イージーオーダー」で、品質は十分です。私がリクルートスーツを探したときは、スーツ量販店で上下をそろえるには3万円〜4万円かかりましたが、ユニクロでは1.5万円ぐらいでした。
まとめ
この記事では、リクルートスーツの目的や選び方、買い方などを紹介しました。就活という大事な場面でのスーツなので、この記事を参照しながら適切なスーツを手に入れてくださいね。
〈主なチェックポイント〉
- スーツの色は黒、濃紺、ダークグレー
- スーツの柄は無地
- スーツの上着は2つボタン
- サイズの選び方
- サイズ直しの際の注意点
- 靴やカバン、ネクタイ、ベルトについて
- 手ごろで高品質のスーツが量販店やユニクロなどで買える
- 必ず試着をしよう
就活のスケジュールや準備、履歴書の書き方、面接での心得などについては、このサイトにたくさんの記事があります。サイト内検索で探して参考にしてください。
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留学生の就活体験記_02(2022年卒業)
会社説明会にたくさん参加し、就活サイトからたくさんの会社に応募する。そのような日本での標準的な就職活動(就活)以外に、学校などのサポートで内定をゲットする留学生もたくさんいます。学校選びの参考にもなりますので、そのような先輩留学生たちの事例を紹介します。 学校からの紹介で応募1社だけで内定! 地方都市で留学した学生の中には「就職も地方で」という人もたくさんいます。ゆったりした気持ちで暮らせるのと、生活費も安いからです。留学先の香川県での就職を希望したニさんは学校の紹介で無事に就職先を見つけました。 日本語能力試験(JLPT)N2で会話力も高いニさんは地元の金属製品メーカーから内定をもらいました。ニさんは今後、同社で技能実習生のサポートなどを担当します。 ニさんの経歴 ・フエの高校を卒業。現地の日本語センターで日本語を勉強。 ・2018年:穴吹ビジネスカレッジ日本語学科入学 ・2020年:穴吹ビジネスカレッジ国際ビジネス学科入学 ・2021年:就職内定(11月) ニさんの就活スケジュール 学校の仲間(左から2番目がニさん) 穴吹ビジネスカレッジの留学生が地元で就職したい場合は、学校からの紹介が就活の中心です。 ① 学校から紹介された企業をグループで訪問 ② その企業に入りたい場合は、履歴書を提出 ③ 書類審査にパスしたら面接 ニさんは、帰国を望む家族の意向で最初は履歴書を出しませんでしたが、8月から本格的に就活を始めました。そして、学校の紹介で10月に初めて面接を受け、その会社から11月に内定をもらいました。 ・2020年7月:就活の準備を開始(資格試験の勉強や就活に関する授業) ・2021年8月:就活を本格的に開始 ・ハローワークを訪問(3〜4社を紹介されたが、地元企業ではなかったので、応募せず) ・学校から紹介された3社のうち1社をグループで訪問(10月) ・その会社の面接(訪問の約1週間後) ・内定(面接の2日後:11月) 10月の会社訪問では、工場や事務所を見学し、半年前に入社したベトナム人エンジニア2人と話をすることもできました。 学校から紹介を受ける場合 ニさん(右端)と学校の仲間 皆さんは、ニさんのように1社だけに履歴書を出し、その会社から内定をもらうケースは少ないのではないかと思うかも知れません。しかし、この学校から会社を紹介してもらう場合は、会社を訪問して気に入ったらその会社に履歴書を出し、内定をもらえたら、そこに入社します。もし、だめだった場合は、学校が次の会社を紹介してくれます。 ところで、ニさんは応募した会社は1社だけですが、就活準備をしっかり行いました。履歴書やエントリーシートを早めに完成させ、資格(簿記3級、エクセル準2級、ワープロ3級、社会人常識マナー検定、ビジネスマナー検定3級、ビジネス文章検定3級)もたくさん取りました。 インターン先の会社に内定 ヒエンさんは就職に強いことで有名な大阪の専門学校「エール学園」の紹介で長期間のインターンシップを経験し、インターンシップ中にその会社から内定をもらいました。4月から同社でベトナム人向けの商品PRやベトナムの取引先開拓などを担当します。 ヒエンさんの経歴 ・フエの高校を卒業。地元で半年間、日本語を勉強。 ・2017年:日本語学校入学 ・2019年:エール学園応用日本語学科入学 ・2020年:エール学園国際ビジネス学科入学 ・2021年11月:就職内定 ヒエンさんの当初の就活 ・2021年3月:履歴書作成を開始 =学校で書き方を習い、書いた後、学校の先生が修正 ・マイナビで探した会社説明会に参加(主に3~4月) =20~30社にエントリーシート提出 =計7社の面接を受けるが、すべて1回で不合格(主に6~7月) ・学校の先生や同級生と一緒に合同説明会にも参加 =5社にエントリーシート提出 =いずれも書類選考で落選 ・ハローワークも訪問 =行きたい会社が見つからず インターンシップ先から内定 ヒエンさん ヒエンさんは一般学生と同じ就活ではなかなか最終面接に進めませんでしたが、学校がインターン先として3社を紹介してくれました。 ・学校紹介の3社に履歴書提出(6月) ・うち1社だけ面接(6月) ・インターンシップに参加(7月) インターン先は大阪市内の化粧品メーカー(事務職)で、勤務は週2回(10時~16時)でした。4週間働き、夏休みをはさんで、9月からもう一度働きました。主な仕事はベトナム人に商品をPRするためのFacebookを開設し運営することでした。インターンシップを続けていた11月15日、その会社から採用内定の連絡がありました。 WA.SA.Bi.の紹介で内定 学校以外にも留学生の就活をサポートしてくれるところがあります。大阪のIT専門学校に通っていたヴィさんはWA.SA.Bi.から紹介された会社に応募し、内定をもらいました。今年4月からその会社でソフトウェア開発の仕事をします。 ヴィさんの経歴 ・ベトナムの高校を卒業 ・2018年:日本語学校入学 ・2020年:日本コンピュータ専門学校入学 ・2021年:就職内定(11月) ヴィさんの就活 ヴィさんはWA.SA.Bi.のオフィスでIT会社の一次面接(オンライン、約20分)を受けました。それに合格したので、次はその会社に行って対面で二次面接を受けました。その約2週間後、WA.SA.Bi.を通じて採用内定の連絡をもらいました。 ・2020年12月:就活サイトの使い方や履歴書の書き方などを学校で習う。 ・日本で就職するか帰国するか迷い、しばらくは就活を行わず。 ・2021年9月:WA.SA.Bi.のFacebookページで見つけた求人2件に応募 ・10月:そのうち1社の書類審査に合格し、一次面接(オンライン) ・10月:二次面接(対面) ・11月:採用内定 WA.SA.Bi.のサポートシステム 応募者のオンライン面接をするWA.SA.Bi.スタッフ WA.SA.Bi.の求人情報は留学生を採用したい企業の求人だけを紹介しています。WA.SA.Bi.による就活サポートの流れを説明します。 ① WA.SA.Bi.が紹介している求人に応募 ② WA.SA.Bi.と面接後、WA.SA.Bi.が企業に推薦 応募者は会社と直接やりとりをせず、WA.SA.Bi.が会社とやりとりをします。 ③ 企業が書類選考をおこない、WA.SA.Bi.を通して結果を知ります。 ④ 本番までにWA.SA.Bi.が面接指導をします。 ヴィさんはWA.SA.Bi.の面接指導を2回(オンライン1回、対面1回)受けました。 ⑤ 会社の面接 ⑥ WA.SA.Bi.が面接の合否や内定について留学生に連絡 新型コロナの影響 この1年間、新型コロナの影響で留学生の求人は減り、厳しい就活状況でした。しかし、悪いことばかりではありません。多数の留学生の就活をサポートしているWA.SA.Bi.のスタッフがコロナ禍での就活の状況を説明します。 コロナの影響で大変だったこと ・インターンシップや対面の企業説明会、合同説明会の多くが中止された。 ・外国人の新規入国がほとんどなかったため、求人が少ない職種も多かった(例えばホテルや技能実習生のサポート)。 ・友人と一緒に会社説明会に行くなどグループ行動が減り、不採用が続いた場合に孤独感が増す。 コロナの影響で良かったこと ・自宅でオンラインで就職活動ができる(ZOOMやSKYPEなど)。そのため、交通費と時間を節約でき、遠方の会社の説明会や面接にもたくさん参加できる。 ・都会だけではなく、地方企業にも応募しやすい。 まとめ 留学生が日本で就職することは難しいと言われています。しかし、今回紹介した先輩たちのように、学校のサポートで採用内定をもらう人もたくさんいます。エール学園(大阪市)も穴吹ビジネスカレッジ(香川県高松市)も就活サポートが手厚い学校です。留学先の学校を選ぶ際は、その学校がどのような就活サポートをしているかもポイントです。 また、留学生の就活だけをサポートするWA.SA.Bi.のような組織も活用してください。たくさんのサポート実績があり、留学生の就活にくわしいスタッフ(日本人、ベトナム人)が対応してくれます。
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留学生の就活体験記_01(2022年卒業)
岡山の私立大学を卒業し今年から日本で働くザンさんは4年間授業料無料の特待生でしたが、新型コロナの影響で就職活動には苦戦しました。しかし、模範的な就活を続けたため、最後は希望に合った企業から内定をもらえました。日本で就職したい留学生向けに彼女の模範的な就活ノウハウを紹介します。 まずは自己分析からスタート 私が就職活動(就活)の準備を始めたのは大学3年の始めごろです。 ・大学の「キャリアデザイン」の授業で、就活の準備や流れについて学習 ・自分に合った仕事を考えるために、まず自己分析。マイナビの適性診断を参考に先生と相談。 マイナビの適正診断の結果、「コミュニケーション力が高い」などの結果が出ました。ただし、この診断で選ぶ回答には自分に当てはまるものがない場合もあり、分析に限界があります。そこで、結果を参考にして大学の先生と何度か面談し、自己分析を仕上げていきました。その過程で、どのような仕事につきたいかがわかってきたので、次に業界や企業について調べました。 大学のサポート 私の通った環太平洋大学(IPU)は手厚い就活サポートをしてくれました。2年生のときから就活に関する授業が始まり、就活が終わるまでフォローしてくれました。IPUが留学生にしてくれたことを紹介します。 ・就活の基礎知識の授業 ・先生が学生の自己分析をサポート(大学3年) ・先生が学生の個別相談に応じ、履歴書を一緒に作成(大学3年) ・会社説明会や留学生を採用している企業の情報を学生に配信 ・何度も面接練習(ビデオ電話も利用) ・いつでも相談に対応 エントリーシートや履歴書は「学生時代に力を入れたこと」や「自己PR」を重点的に書き、3年生の11月までに仕上げました。履歴書に関する授業もありましたが、履歴書を完成させるまでにキャリアセンターの先生に4回、個別指導もしてもらいました。 私の就活スケジュール 3年生の3月以降は合同説明会があり、たくさん参加しました。エントリーシートは約20社(マイナビから10社、リクナビから10社)に出しました。そのうち約80%は小売業で、残りはベトナムに拠点を持つ会社でした。 このうち書類選考をパスして面接に進めたのは約10社でした。1社落ちたら新たに1社エントリーするようにしました。そして、その会社のことをよく研究し、面接で聞かれる質問を考えて一生懸命練習しました。面接練習は大学の先生にも手伝ってもらいました。 会社の業務内容については次のような手段で調べました。 ・マイナビやリクナビの就活サイト(会社情報) ・各社の公式サイト ・岡山県の会社については大学のキャリアセンター(サイトよりくわしい) また、大学が主催する合同説明会(4回)や岡山県の団体が主催する合同説明会もありました。説明会の多くが新型コロナの影響でオンラインで開催されました。 留学生を採用する企業 私はたくさんエントリーシートを出すのではなく、その会社が留学生を採用する意欲を調べてから出すようにしました。留学生の採用予定がない企業に応募しても、ほぼ100%不合格になり、不採用の連絡が続くと自分が落ち込んでしまうからです。留学生の採用意欲については、次のようなことに注意して調べました。 ・就活サイトの会社情報ページに「留学生積極採用」というタグが付いていることがある。 ・会社情報ページの採用実績欄に留学生の採用実績を記している会社もある。 ・新卒採用の多い会社なら、留学生限定の説明会を開催することもある。 ・大学のキャリアセンターが、留学生を積極的に採用している企業を把握している場合がある。 内定 面接のため新幹線で東京へ(左)、面接の際に撮影した社内風景 私は約20社にエントリーシートを出して約10社の面接を受け、2社から内定をいただきました。最初に内定をいただいたのはスーパーマーケットの会社です。そのときの内定までの流れを紹介します。 ・マイナビのサイトからエントリーして説明会に参加(4月末) ・説明会から1週間以内に履歴書を郵送(書類選考) ・オンラインで一次面接(5月上旬) ・対面で最終面接(5月中旬) ・内定連絡(5月末) その後も就活を続け、11月に東神開発という高島屋の子会社から内定を頂きました。商業ビルの管理が主な仕事ですが、昔からベトナムでショッピングモール開発なども行っており、私は将来はベトナムで働く可能性もあります。 この会社については、マイナビに登録した私の情報を見たマイナビグローバルという会社が、非公開の求人票(大卒ベトナム人限定)を送ってきてくれたのが応募のきっかけでした。 同社に決めたのは、仕事内容と会社の雰囲気からです。就活では各社の人事や幹部の方々と接する機会がありますが、その方々と一緒に働きたいと思えるかどうかも企業選びのポイントだと思います。 新型コロナの影響 大学でオンライン企業説明会に参加 新型コロナの影響で一番大変だったことは、不景気で採用が厳しかったことです。就活が終わってからキャリアセンターの先生も言っていましたが、今回は全体的にかなり厳しい就活だったそうです。TOEIC満点の同級生2人もかなり苦戦していました。 また、会社説明会や面接がオンラインで行われることが多く、友だちと一緒に行動することが少ないので、孤独におちいりがちでした。そこで、IPUは大学に学生を集め、オンライン合同説明会を一緒に受けられるようにしてくれました。私はこれに参加して先生や友だちと話をし、気分転換や情報交換をすることができました。 ところで、オンラインの説明会が多かったので、たくさんの説明会に参加できたのはよい点でした。「今日は東京の会社の説明会に参加し、明日は大阪の会社の説明会に参加する」といったこともオンラインなら時間的にも費用的にも負担が少なく、助かりました。 まとめとアドバイス これから本格的に就活をする後輩の皆様に、私が就活を終えて感じたことを紹介します。 資格 私は履歴書に書ける資格としては、日本語能力試験(JLPT)N1、ビジネス日本語能力テスト(BJT)J2、TOEIC 860点だけでした。 就活中に感じたことは、日本語の資格が非常に重視されるということです。ほかの資格をたくさん取るよりも、できれば大学3年の冬までにN1(難しければN2)を取っておくことをお勧めします。また、BJTも多くの企業に知られていたので、受けてよかったと思いました。 私はベトナムの高校で英語を集中的に学習しTOEICのスコアは860でしたが、就活ではそれほど重視されなかったように感じました。 納得するまであきらめないで 私は一つ目の内定を4年生の5月に、二つ目を11月にもらい、2番目の会社を選びました。最初に内定をいただいたのは、第一希望の会社に最終面接で不採用となり、落ち込んでいたときでした。就職先を決めた友だちも増え始め、あせりもあったので、まだ納得していないのに、その会社に決めようかとも思いました。 しかし、一つ内定をもらったからこそ、別の会社にも積極的にチャレンジできると思い、納得できるまで就活を続けることにしました。11月に内定をもらった会社については、とても縁を感じています。 私は一つ目の内定を4年生の5月に、二つ目を11月にもらい、2番目の会社を選びました。最初に内定をいただいたのは、第一希望の会社に最終面接で不採用となり、落ち込んでいたときでした。就職先を決めた友だちも増え始め、あせりもあったので、まだ納得していないのに、その会社に決めようかとも思いました。 しかし、一つ内定をもらったからこそ、別の会社にも積極的にチャレンジできると思い、納得できるまで就活を続けることにしました。11月に内定をもらった会社については、とても縁を感じています。 皆さんも、あせりや心の疲れに負けそうになるときがあるかも知れませんが、自分が納得できるまであきらめずに就活を続けてください。そして、学校の先生や友だちに遠慮せずに相談し頼ることで、お互いに支え合って就活を乗り切っていただければと思います。がんばってください。
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★基本情報=留学生の就活スケジュール
留学生の就活スケジュール 1.就職活動の全体スケジュール 2.自己分析(己を知る) 3.仕事と企業の研究(相手を知る) 4.インターンシップ 5.履歴書とエントリーシート 6.エントリーシートの書き方 7.エントリー・試験・面接・内定 留学生の就活スケジュール 「エントリー」「合同説明会」「会社説明会」「エントリーシート」「履歴書」「筆記試験」「面接」「内々定」。留学生の就職活動の進め方の全体像と、エントリーシートや面接の成否を分ける「自己PR」や「志望動機」を書くための準備について解説します。活動が遅れがちな留学生が多いので、全体の流れを理解し、早めの準備を心がけましょう。 1.就職活動の全体スケジュール 大学3年からスタート 大学3年・M1 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 インターンシップ説明会 夏のインターンシップ 秋のインターンシップ 合同説明会が多い(3月には大きな会社の単独説明会もある) 自己分析(価値観・興味・長所) 仕事(業界・職種・企業)の研究=検索、先輩訪問、企業訪問、インターンシップ 2022年卒業予定者の就活スケジュール 大学生の場合、日本での就職活動(就活)は3年生の最初から始まると考えてください。就職活動で一番大事なのは、自分にとってやりがいのある仕事を探すことです。自分の経験や知識、価値観をどのような分野で生かせばよいか、そのためにはどの企業のどの職種を目指すのがよいか、それを考え、研究する時期が大学3年生です。 また、3年のうちからインターンシップに積極的に参加しましょう。インターンについては、後で詳しく説明しますが、さまざまな職場や仕事を経験することで仕事選びのノウハウも高まり、自分の長所や課題に関する分析も深まります。そして、学年末に近付くと、いよいよ合同説明会などの会社説明会が始まります。就活の本格スタートです。 大学4年:エントリーシート提出→試験→面接 大学4年・M2 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 筆記試験・面接 内々定 内 定 式 ビ ザ 変 更 春のインターンシップ 4年生になっても会社説明会は続きます。多くの場合、4~6月に面接がありますが、それより遅い時期でもインターンシップや面接はあります。なかなか内々定が出なくてもあきらめないでください。 就職活動にかかる時間 就職活動には時間がかかります。 ・自己分析、会社探し……なるべく時間をかけて自己分析や会社探しをすることをお勧めしますが、短い期間でやろうとする場合でも会社探しには2、3カ月かかります。 ・正式な採用内定をもらうと在留資格変更の手続きに入りますが、変更手続きには通常3カ月ぐらいかかるので、大学4年の12月ごろに申請を行います。 2.自己分析(己を知る) 就活では、自分にとってやりがいのある仕事、自分の能力や適性を発揮できる職場を探しましょう。日本では、あまりに短い期間で転職をくり返すと、再就職先の選択肢が減っていきます。採用する側が「この人を採用しても長続きするのだろうか」と不安になるからです。長く働き続けるためにも、仕事を通じてやりがいを感じ充実した人生を過ごすためにも、自分に合った仕事や職場を見つけることが大切です。 そのための第一歩が自己分析です。自己分析ができていないと自分に合った仕事も分かりません。自分の経験(学校生活、社会活動、アルバイトなど)を振り返りながら、下記のようなポイントをくり返し分析してください。 ・自分の価値観 ・自分の興味 ・自分の能力(何が得意か、何ができるか) 3.仕事と企業の研究(相手を知る) 自分の価値観、興味、能力が見えてきたら、それに合う仕事や職場を探しましょう。それには、仕事や会社の内容を知らなければなりません。どのようにすれば、仕事や会社の内容を調べられるのでしょうか。 「なぜ当社で働きたいのですか?」 採用面接でよく聞かれる質問に次のようなものがあります。 ✔︎「なぜ当社を志望するのですか?」 ✔︎「なぜこの仕事をしたいのですか?」 ✔︎「あなたはどうやって当社に貢献できますか?」 自己分析や会社分析ができていないと、これらの質問に的確に答えられません。逆に、十分な自己分析と会社分析を経て応募した会社なら、その会社があなたに合っている確率が高く、こうした質問にも的確に答えることができます。 会社と仕事の研究 やりたい仕事、行きたい会社を探すには、次のような角度から情報を収集し分析していきましょう。 業界研究 興味のある業界を広く調べましょう。その業界はだれに何を提供しているのか、その業界で自分のできる仕事は何かなどを調べます。その際、学生は消費者に商品やサービスを提供しているB to C(Business to Consumer)の業界だけに目を向けがちですが、企業向けに商品やサービスを提供しているB to B(Business to Business)の業界についても調べましょう。 企業研究、職種研究 エントリーシートや面接で「この業界の中でなぜ当社を志望するのですか?」と問われたときに説得力のある答えを用意できるよう、会社の事業内容や強み、社風、他社との違いなどをしっかり調べましょう。当然、その会社にどういう職種があるのかも知らなければなりません。そのためには、例えば次のような方法があります。 ✔︎ インターネットで情報を集める ✔︎ 先輩に聞く(できれば、先輩に会って聞く) ✔︎ 会社説明会に参加する ✔︎ インターンシップでその会社か同業他社で働く 大学での専攻と就職の職種 学校での専攻と就職先の職種 留学生の場合、学校で専攻した内容と就職での職種が合致しないと、技術・人文知識・国際の在留資格を取得できないことがあります。在留資格の関係で自分にできる仕事とできない仕事があることに留意してください。 留学の専攻と就職時の職種 特定技能 また、中には日本で働くのは数年と決めている留学生もいることでしょう。その場合、「特定技能」という在留資格を目指す留学生も増えてきています。日本語能力試験(JLPT)・N4以上と働きたい産業分野の技能測定試験に合格し、企業と雇用契約を結べば、特定技能の在留資格を取得する条件がそろいます。 特定技能について何でも分かる 留学生の就活スケジュール 4.インターンシップ 自己分析が進み、仕事の研究にも役立つ 大手人材会社「マイナビ」の調査によると、2020年卒業の大学生の約80%がインターンシップに参加しました。1人がインターンシップをする会社の数は平均3・6社です。インターンシップは大学や専門学校のキャリア支援室(キャリアセンター、就職支援室)で紹介してもらえます。 自己分析を進める上でも仕事の研究を深める上でもインターンシップは重要です。>アルバイトとは違う種類の仕事も体験できます。実際にその仕事をしてみることで、その仕事が自分に向いているかどうか、自分にはどのような長所や課題があるのか、どんな仕事が自分に向いているのか、会社を選ぶ際には何に着目したらよいかなど、さまざまなことが見えてきます。 ✔︎ 仕事内容を具体的に理解できる ✔︎ 自分の長所や課題が分かる ✔︎ 仕事に必要な知識・能力・スキルがわかる ✔︎ エントリーシートや面接でPRするための経験にもなる ✔︎ さまざまな助言をもらえる ✔︎ 会社を見る目が養われる 採用型のインターンと体験型のインターン 人材不足(採用難)に伴い、インターンシップを実施する企業は増えています。面接だけでは人物を的確に評価しきれないケースも多いので、ミスマッチを防ぐため、企業がインターンシップを実施して有望な学生を採用するのです(採用型インターン)。一方、採用枠のない企業が学生に体験の場を提供するためにインターンシップを実施している場合もあります(体験型インターン)。 2カ月のインターンを経て内定を得た先輩留学生の体験談 日本のインターンシップの特徴 ・短いインターンも多い。1日だけのインターンもある。 ・学生がお金を払うことはない。逆にお金をもらうことはあり、その場合は、アルバイトと同じで1週間28時間以内。 5.履歴書とエントリーシート 履歴書とエントリーシートの違い 履歴書は自分のデータや経歴を示す書類で、履歴書に記載した氏名、生年月日、学歴などが従業員データとして使われます。また、履歴書は公的書類のため、虚偽を記載した場合は、採用取り消しや解雇の原因にもなり得ます。 エントリーシートは採用選考の重要資料です。多くの場合、志望動機や自己PR、学生時代にがんばったことなど、選考するために知りたい項目を企業が設定します。 エントリーシートと履歴書の内容重複はOK 選考前にエントリーシートと履歴書の両方を提出させる企業もあります。エントリーシートと履歴書は使う目的が違うので、内容にある程度の重複があっても構いません。 エントリーシートにと履歴書の両方に「自己PR」や「志望動機」の欄がある場合はどうしたらいいでしょうか?選考ではエントリーシートを中心に使うので、エントリーシートに詳しく書き、履歴書には、エントリーシートに書いた内容を要約して書いてもいいでしょう。 中には、履歴書だけでエントリーシートの提出を求めない企業もあります。その場合は、履歴書に自己PRや志望動機を詳しく書き込んでください。 手書きの履歴書 手書きの履歴書提出を求められた場合は、履歴書を通して記入の正確性や仕事のていねいさなどを見られます。誤字・脱字に注意し、間違えた場合は、なるべく最初から書き直すようにしましょう。 6.エントリーシートの書き方 自己PRと志望動機 エントリーシートでも面接でも最も重視されるのが「自己PR」と「志望動機」です。 ①自己PR 自己PR欄には、自分の長所や経験、売り込みたいポイントを少なくとも2、3点盛り込んでください。自分の長所や目標について書く際は、受験勉強や部活動、社会活動、アルバイト、インターンシップなど自分の体験やエピソードと結びつけて説明してください。そして、体験・経験やエピソードは具体的に分かりやすく書いてください。 ②志望動機 志望動機欄には、その会社の事業内容と自分の長所・経験とを結びつけ、自分がその会社のどの事業にどのように貢献できるか、どのような仕事をしたいかなどを具体的に書ければ、選考担当者の目にとまりやすくなります。面接の際にも、「志望動機」や「自己PR」の欄に書いたことをベースにして自分をPRするとよいでしょう。 志望企業の事業内容や強み、特色、社風を調べるためには、ウェブサイトの企業情報やその会社のホームページなどをまず調べましょう。また、ネットだけではなく、インターンシップに参加したり先輩を訪ねたりしてリアルな情報も収集するようにしてください。そのような努力はエントリーシートや面接に必ず生きてきます。 ③その他の注意点 ・他人のエントリーシートの丸写しに近い記述では、面接で質問された際に自分の長所や経験を相手にうまく伝えられません。自分の言葉で書きましょう。 ・経験・体験はできるだけ具体的に書きましょう。 最大のPRは自分の人柄と経験 自分の経験やそこから得たことを文章に具体的に盛り込もう 就活では自己表現の仕方などノウハウだけにとらわれがちですが、最も重要なのはあなたの経験や蓄積、人柄です。勉強やアルバイト、社会活動など、あなたがまじめに取り組み真剣に努力した経験があれば、それを大事に考え、自信を持って売り込んでください。逆に、これから留学する人やまだ留学歴の浅い人は、就活にも役立つように、学習や経験、交流などを積み重ねてください。 7.エントリー・試験・面接・内定 エントリーシート 興味のある企業が見つかったら、人材会社のサイトなどを通じて「エントリー」という手続きをします。1人が平均20~30社にエントリーしています。エントリーしたからといって、会社説明会への参加やエントリーシートの提出を義務付けられるわけではないので、多めにエントリーするとよいでしょう。人材会社のサイトから企業にエントリーした後、その企業からエントリーシートの提出を求められることもあります。その会社に就職したい場合は、応じましょう。 3月までは主に会社説明会だけで、選考はその後です。このため、エントリーシートの提出は4月以降が大半です。 筆記試験 エントリーシートでの書類選考を通過すると、筆記試験を受けます。試験は、語彙力や読解力を問う「言語」、計算力などを測る「非言語」、「性格・適性」の3カテゴリーに分けられます。「英語」「時事」「作文」などを課す企業もあります。 面接 書類選考と筆記試験を通過すると、いよいよ面接です。面接には下記のような形式があります。 ・個人面接…学生は1人。15~20分。 ・集団面接…2、3人同時に面接を受ける。一次面接に多い。 ・グループディスカッション…与えられたテーマについて数人で議論する。 「あなたはいつまで日本で働きますか?」 留学生の場合、志望動機や自己PR以外に面接前に準備することがあります。それは「あなたはいつまで日本で働きますか?」という質問への答えです。KOKORO編集部が取材した留学生の中には永住OKという人もいますが、「いつか母国に帰る」と考えている人の方が多数でした。 このことはエントリーシートに書く必要はありません。しかし、外国人留学生の場合、面接で高い確率で聞かれる質問です。いつごろ母国に帰るつもりかについて自分の計画を正直に伝えるべきか否か、悩むところですし、返答に対する会社の反応もさまざまです。しかし、どう答えるか考えておかないと、面接で急に聞かれても適切に答えられません。準備が必要です。 内定 採用内定が出れば、特別な事情がない限り、卒業後にその会社に就職できます。正式な内定の前に出される「内々定」も内定とほとんど同じ意味で用いられます。約8割の学生が大学4年の7月末までに1社以上から内々定をもらうという調査結果もあります。特に中堅・中小企業の採用は大企業よりも先に進むことが多いので、情報入手と早め早めの行動を心がけてください。
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魅力的な「志望動機」を書こう!
2022年度の就職活動(就活)がそろそろ始まります。就活でまず準備するのは履歴書やエントリーシートですが、その中でも特に大事な「志望動機」の書き方について説明します。例文の紹介と解説もします。 「どこでもよいから入社したい」はNG 卒業が近づいてくると、在留期間が切れそうになることもあって、「どこでもよいから入社したい」と考える留学生もいます。しかし、「どこでもよいから入社したい」と考える人は「どこにも入れない」のが現実です。 ①「入りたい会社に入る」。そのためには、「なぜそこに入りたいのか」をまず自分の頭の中で明確にします。 ②次に、あなたがその会社にどのように貢献できるのか(=会社があなたを採用することによるメリット)を考えてください。 ①と②の内容を文章にして「志望動機」欄に書くことになります。➀と②について考えるには、ネットやインターンシップ、先輩訪問などでその会社の情報を調べなければなりません。 【会社情報のチェックポイント】 事業内容、仕事の内容 業績 企業理念、社風 事業エリア 転勤システム 休暇制度 キャリアモデル 魅力的な「志望動機」とは 気になる会社の情報を徹底的に調べたら、次は、自分の希望(仕事のやりがい、収入、ライフスタイルなど)がその会社でかなえられるのかどうかチェックします。 その会社で自分の希望がどのようにかなえられるかがわかったら、それらをすべて(文章でなくてもよいので)紙に書き出します。すると、それが「志望動機」のたたき台になります。 これをもとに文章を作りますが、その際に次のようなポイントを盛り込みましょう。 ・なぜ、まざまな企業の中からその会社を選んだのか(どこに魅力を感じているのか) ・その会社でどのような仕事をしたいか ・その仕事に自分がどのように貢献できるか(=長所や経験と結びつけて書く) それでは、例文を見ながら一緒に考えていきましょう。例文は、編集部が少しだけ手直しをしています。 「志望動機」の例文➀ 応募職種:総合職(営業) ・ベトナム人 ・大学生 ・日本語能力試験(JLPT)・N1 私には「人と関わりながら仕事をやっていく」という軸があり、さらに、日本とベトナムに関連する仕事をしたいという希望があります。貴社の会社説明動画とHPを拝見し、70カ国にまたがるグローバルな事業展開に魅力を感じました。そして、その事業に関連する外国人材のサポートや管理に関わりたいと思い、応募させて頂きました。 私は日本語学校で通訳者として約一年間勤務し、通訳の仕事に加え、入管に提出する書類の作成や生徒の生活指導なども担当しました。貴社での仕事でその経験を生かし、さらに磨きをかけ、新たに来日する外国人材やすでに日本に住んでいる外国人材に対し様々なサポートを提供したいと考えております。それによって、貴社で働く外国人材のパフォーマンスを高め、事業発展に貢献できればと思います。 【編集部コメント】 ・良い点:自分の希望を書くだけではなく、自分がこの会社にどのように貢献できるかをアピールしています(=黄色い部分)。どう貢献できるかについては、もう少し長く書いてもいいです。 ・足りない点:日本語学校での仕事でどのような努力・工夫をし、生徒をどのように助けたのか、具体的なエピソードがあると、仕事ぶりや人柄がもっと伝わります。 「志望動機」の例文② 応募職種:翻訳・通訳 ・ベトナム人 ・日本語学校生(母国の大学卒) ・JLPT N2 私は職場でコミュニケーションをしっかりとり、人間関係がうまくいくように気をつけています。大学生の時もいろいろな人にインタビューして貴重な情報を得ることができ、記事が何度も新聞に掲載されたことがあります。現在、外国人技能実習生向けの研修センターで生活指導員として働いています。日本語や生活のルール、職場でのマナーを教えるのはもちろん、実習生たちと会話の機会をたくさん持つように心がけています。それによって彼らの不安や困りごとを把握し、いち早く解決してきました。 私のもう一つの強みは、協調性があり責任感が強いことです。実習生のサポートや指導をするに当たり、上司から指示されたことだけではなく、入国後講習のカリキュラム作りに工夫を重ねています。実習生たちが1カ月の講習後に職場などで最低限の日本語を話せるよう、また、日本の生活に早く慣れるよう、講習の内容を考え、常に更新しています。その際、同僚の意見にもしっかり耳を傾けています。実習生支援という目的をしっかり果たせるように、責任感と協調性を持って取り組んでいます。 こうした経験を生かし、自分がより大きく成長するために、貴社の仕事に挑戦し、新たな知識を習得し経験も積みたいと思います。 【編集部コメント】 ・良い点:今の仕事への取り組み方を具体的に書くことで「協調性」や「責任感」という長所が十分に説明できています(=黄色い部分)。 ・足りない点:新しい会社のどこに魅力を感じたのか、その会社でどのように活躍したいのかが書かれていません。 ・足りない点:新聞に記事が何度も載ったと書いていますが、どのような立場や状況でどのような取材をしたのか、どのような新聞に載ったのかがわかりません。説明力が足りないという印象を受けます。 まとめ 履歴書の「長所・短所」などはどの会社へも同じ内容で提出できますが、「志望動機」の内容は提出先によって変わります。自分で努力して書いた後は、先輩や学校の先生にも見てもらい、アドバイスを受けましょう。 留学生支援チーム・WA.SA.Bi.も留学生の履歴書作成を無料でサポートしています。オンラインで全国の留学生の就活相談に母国語で応じています。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] WA.SA.Bi.:留学生の相談送信ページ 履歴書の書き方に関するほかの記事もあります。 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 「長所・短所」を効果的に書こう! [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 履歴書の文例と解説:パート1 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 履歴書の文例と解説:パート2 [iconpress id="local_1803" title="external link" style="color:#525252; font-size:22px;" ] 履歴書の文例と解説:パート3
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