2022年の重大(10大)ニュース
2022年12月21日
2022年もあとわずか。ロシアによるウクライナ侵攻や安倍晋三元首相銃撃事件など、国内外とも大波乱の年でした。今年の世界の重大ニュースを振り返ります。〈藤田裕伸〉
2月
北京五輪開催
北京五輪の閉会式©毎日新聞社
第24回冬季五輪北京大会が2月4日~20日に開催された。日本選手団は金3個、銀6個、銅9個の計18個を獲得し、2018年平昌(ピョンチャン)大会の13個を上回って冬季五輪では最多となった。
北京五輪の閉会式©毎日新聞社
第24回冬季五輪北京大会が2月4日~20日に開催された。日本選手団は金3個、銀6個、銅9個の計18個を獲得し、2018年平昌(ピョンチャン)大会の13個を上回って冬季五輪では最多となった。
オミクロン株が流行
新型コロナウイルスの感染拡大から3年目、感染力の強い変異株「オミクロン株」が大流行し、2月28日に感染者累計500万人を突破。7月14日に1000万人、8月11日には1500万人を超えた。日本より感染拡大が早かった欧米では重症化する人が以前ほど多くなかったことなどから、日本への入国規制は少しずつ緩和された。
新型コロナウイルスの感染拡大から3年目、感染力の強い変異株「オミクロン株」が大流行し、2月28日に感染者累計500万人を突破。7月14日に1000万人、8月11日には1500万人を超えた。日本より感染拡大が早かった欧米では重症化する人が以前ほど多くなかったことなどから、日本への入国規制は少しずつ緩和された。
ロシアのウクライナ侵攻
ロシアが2月24日、隣国のウクライナに侵攻した。国際社会はロシアを強く非難し、ウクライナは欧米諸国から武器提供などの支援を受けながら戦いを続けている。北大西洋条約機構(NATO)の拡大を警戒しての侵攻だった。しかし、ロシアの侵攻後にスウェーデンとフィンランドが加盟を申請し、逆に加盟を進める結果となった。穀物やエネルギーなどの貿易が止まり、世界経済に大きな影響を及ぼした。
電力需給がひっ迫
日本政府は3月に初めて「電力需給ひっ迫警報」を東京電力と東北電力管内に出した。同月16日の地震で福島県と宮城県の火力発電所が止まったうえに季節外れの寒さで暖房の利用が急増したため。記録的猛暑となった6月下旬には、「電力需給ひっ迫注意報」が出され、7~9月には全国の企業や家庭に対し、7年ぶりに節電を要請した。
4月
知床観光船沈没事故
作業船によって海面に釣り上げられた沈没船©毎日新聞社
北海道・知床半島の沖合を航行中の観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が4月23日に沈没し、乗客乗員26人全員が死亡または行方不明になった。
作業船によって海面に釣り上げられた沈没船©毎日新聞社
北海道・知床半島の沖合を航行中の観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が4月23日に沈没し、乗客乗員26人全員が死亡または行方不明になった。
世界各地で異常気象
2022年は、深刻な熱波や干ばつ、洪水が世界各地で相次いだ。6月以降、欧州や北米では、熱波によって干ばつや山火事が広がり、農業にも影響した。7月にはイギリスで観測史上初めて気温が40度を超え、スペインやイタリアでも40度を超えた。中国では5月以降の記録的な大雨で洪水や土砂崩れが発生。オーストラリアもたびたび洪水に見舞われた。
7月
安倍元首相銃撃事件
安倍氏が打たれた現場付近©毎日新聞社
安倍晋三元首相が7月8日、奈良市内で国会議員選挙の演説に銃撃され、死亡した。容疑者は宗教団体「世界平和統一家庭連合(せかいへいわとういつかていれんごう)」(旧統一教会)をうらみ、安倍氏がこの団体をサポートしていると考えて銃撃した。事件を機に自民党議員と同団体との関係が明らかになり、多くの批判を集めている。
安倍氏が打たれた現場付近©毎日新聞社
安倍晋三元首相が7月8日、奈良市内で国会議員選挙の演説に銃撃され、死亡した。容疑者は宗教団体「世界平和統一家庭連合(せかいへいわとういつかていれんごう)」(旧統一教会)をうらみ、安倍氏がこの団体をサポートしていると考えて銃撃した。事件を機に自民党議員と同団体との関係が明らかになり、多くの批判を集めている。
円安と物価高進む
3月以降に円安が進み、1月に「1ドル=110円台」だった円レートは10月に一時「1ドル=150円台」になった。そして、日本国内では電気やガス、食料品などが次々と値上げされた。世界的な物不足やロシアによるウクライナ侵攻によって原油や穀物の供給が不安定になったことが主な原因。さらに、円安によって原材料の輸入価格が高騰したことも物価上昇に拍車をかけた。10月には6500品以上の食品が値上げされた。
3月以降に円安が進み、1月に「1ドル=110円台」だった円レートは10月に一時「1ドル=150円台」になった。そして、日本国内では電気やガス、食料品などが次々と値上げされた。世界的な物不足やロシアによるウクライナ侵攻によって原油や穀物の供給が不安定になったことが主な原因。さらに、円安によって原材料の輸入価格が高騰したことも物価上昇に拍車をかけた。10月には6500品以上の食品が値上げされた。
9月
エリザベス女王が死去
1975年に来日した際のエリザベス女王©毎日新聞社
イギリスのエリザベス女王が9月8日、96歳で亡くなった。1952年から約70年7カ月にわたり、イギリスの君主として最も長く在位した。国葬には世界各国の国家元首や首脳など約2000人が参列した。長男チャールズ皇太子(73)が新国王「チャールズ3世」として即位した。
1975年に来日した際のエリザベス女王©毎日新聞社
イギリスのエリザベス女王が9月8日、96歳で亡くなった。1952年から約70年7カ月にわたり、イギリスの君主として最も長く在位した。国葬には世界各国の国家元首や首脳など約2000人が参列した。長男チャールズ皇太子(73)が新国王「チャールズ3世」として即位した。
12月
サッカーW杯、アルゼンチンが36年ぶり優勝
W杯を手にするアルゼンチンのメッシ選手=NHKテレビから
サッカーのFIFAワールドカップが11月20日~12月18日、カタールで開かれた。中東での開催は初めて。日本代表はグループリーグで強豪のドイツとスペインに勝ち、1位で決勝トーナメントに進出。初のベスト8を目指したが、クロアチアにPK戦で敗れた。決勝は、連覇を狙うフランスとアルゼンチンが戦い、PK戦でアルゼンチンが36年ぶりの優勝を果たした。
W杯を手にするアルゼンチンのメッシ選手=NHKテレビから
サッカーのFIFAワールドカップが11月20日~12月110 日、カタールで開かれた。中東での開催は初めて。日本代表はグループリーグで強豪のドイツとスペインに勝ち、1位で決勝トーナメントに進出。初のベスト8を目指したが、クロアチアにPK戦で敗れた。決勝は、連覇を狙うフランスとアルゼンチンが戦い、PK戦でアルゼンチンが36年ぶりの優勝を果たした。